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フレンチホルンはじめました




こういうことはじゅうぶん時間を取り、試行錯誤と比較検討の結果、選びました...ということになるのだろうと想像していた。


ふたつめの楽器は何を習うか、である。
わたしではなくて、娘。


だが、英国に来て以来見てもらっているピアノの先生(娘の学校でオーケストラなどの指導もしている)に、

「音楽の道を選ぶなら*、ピアノ以外にふたつめの楽器を専攻しなくてはなりません」
「オーケストラにフレンチホルンが足りないのよね」
「プレイヤーも少ないのよ。12歳から始められる楽器だし、あなたもうすぐ12歳でしょう?トライアルレッスンを受けてみない?」

と言われ、あれよあれよとホルンを貸与され、先生が呼ばれ(娘の通う学校は、お稽古の先生が学校へ来てレッスンをしてくれる。だから親はマネージャーになってあちこちのお教室を連れ回す必要がなく、わたしにはうれしいシステム)、家でもぶーぶー吹いてみたりして...

わたしは、先生ちょっと都合良過ぎやしないか?他にも選択肢を与えたらどうだね?他の楽器をさわらせてみてからでもいいんじゃないか?と思った。
ずっと娘が憧れていたハープとか、(わたしが好きな・笑)チェロとか、ベルギー生まれの(意味なし・笑)サキソフォーンとか...


セカンドオピニオンを求めるため、娘はベルギーの音楽学校でとてもかわいがってくれた恩師に相談してみた。この先生はベルギーでは有名な若手作曲家で昨今活躍がめざましく、われわれの自慢のタネ/音楽で困ったらなんでも聞け、なのである。
そうしたら「私は12歳のころフレンチホルンをやりたかったのだけれど、肺活量が足りなくてあきらめたのよ。ピアニストは演奏に熱中すると息を止めて演奏してしまうことがあるから、ホルンはもちろん管楽器をやるのはすごくおすすめです。オーケストラの一員として演奏するのは楽しいですしね」との後押し。

また、2回目のレッスンで「すでにメロディーが奏でられるようになっているとは素晴らしい」とホルン老先生に滅茶苦茶誉められた(先生、分かってますね・笑)ことで、「もっとソロでも映える楽器がやりたい」などと言っていた目立ちたがり屋の娘がすっかりやる気になってしまった。

バッハの無伴奏チェロを娘に弾いてもらいながら老後を過ごす、というわたしの勝手な夢は泡と消えたと...うん、チェロは孫にすすめてみよう(笑)。



ああもしかしたら、人生の大切なことは、損得勘定や、比較検討を重ねたりしたの結果、納得して何かを選び取りましたというよりも、何かの偶然やきっかけや、誰かのひとことや、親が勝手にとか、あるいは単にちょっと誉められたとか、「どうしてホルンなどという想定外のことをするようになったか全然わからないけど、なんとなく始めてずっとその気でやってます」というような「直観」で選び取るものなのかもしれない。

結婚などもそういうものかも。



*ちなみにうちの娘は音楽を専門にする気は全くなく、昔からの学者になりたいという希望は変わっていないようだ。
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