goo

そうだ、誰そ彼のトラファルガー広場








先日、ヘミングウェイの「移動祝祭日」つながりで「そうだ、パリに行こう」と書いたが、


誰そ彼(たそがれ)時のトラファルガー広場を足早に横切りながら思った。

トラファルガー広場は、もしここに住んでいなければ、わたしにとって特別な場所だったのではないか? と。


何年も経ってから、どこか違う国で

「トラファルガー広場の誰そ彼時。ナショナル・ギャラリーの扉が閉まり、人が徐々に減り、ダブルデッカーの光が蛍のように飛び、ネルソンの上に空が大きく開き、甘い匂いのするようなあの空気。何ものにも干渉されないかのように存在するあの空間。 懐かしい! またあそこを当たり前のように通り過ぎたい!」

などと惚けたことを言うんだろうな...


というわけで、足早に過ぎるのは止め、左に曲がって、広場の階段のところにしばらく観光客のように佇んでこの不思議な空間を存分に味わった。BGMはなぜかショパンのピアノ協奏曲1番第2楽章で(わたし、ロンドンを去る予感がしているのか?)。



(写真がなく、上のは一ヶ月前のもの。クリスマス、遠く感じるがまだ一ヶ月前なんですね)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« until the lions le guide litt... »