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Brugge Style
loseley park

英国ではナショナル・トラストの保護活動のおかげで、歴史的名所、建築物、自然的景勝地などが保存され、一般に公開されている。
ベルギーでも保護活動は盛んだが(たとえばブルージュのわが家は16世紀の建物で歴史的建造物指定を受けている)、夫によると一般公開されている率が桁違いだという。
建築物が一般公開される理由としては、維持費確保など経済的な理由などもあるだろうが、ナショナル・トラストが謳うのは
「単なる環境保護ではなく、歴史的建造物や景勝地を国民の遺産として保持することで、愛国心や国民の一体感といったナショナル・アイデンティティを形成・強化」(ウィキペディアより)
であり、なんとナショナリズム高揚のためでもあるそうですよ!
ナショナリズムの高揚は、この国の「ラブ女王様」の様子からしてそうなのかもしれないが、肖像画が壁を埋め尽くす数百年前の貴族の館に、無冠で、普段着で、我が物顔をして遠慮なく入ることができるという事実は、民主主義の勝利なのであると思うと、どうしてもわたしなんかはほくそ笑んでしまう。デモクラシー精神の高揚。
いや、もしかしたらこのニヤニヤ笑いは、まだ英国にはっきりと残る階級社会へのルサンチマンなのかもしれない。
お客さんと訪れたルースリー・ハウスも、16世紀にムーア一家が建て、エリザベス女王行幸の折に増築した(させられた)という貴族の館である。現在もそこから数えて数代目が住まい、館や庭を管理し、イベント会場として貸し出したり、庭や館を公開したりしながら暮らしているという。
こういう館は、英国には無数にある。
数世紀前の美術工芸品が、人類の遺産として現代まで残されているのは、そういった階級に属する人々のおかげだ。
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