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Brugge Style
speculoos
伝統的なお菓子、スペキュロース。
シナモンとカラメル風味のビスケットである。
サンタクラースの時期には特にスポットを浴びるが、年中普通に流通しているお菓子であり、カフェのコーヒーに添えられたりもする。
あるいは人々はバターを塗った薄切りパンにこのビスケットを挟み(!!)、サンドウィッチにして食べる。しかも人気食。
主食の食べ方というのは、食文化によって最も差が現れるものなんですね...
例えばお米をプディングにするという感覚はわれわれには理解しがたい。同様に、ビスケットをパンに挟んで食べるという行為も、わたしの発想の中にはない...
母親に絶対ひとこと言われそうではありませんか。お行儀悪いとか、甘いものを摂取しすぎ!とか、栄養ゼロ!とか(笑)。
わたしはベルギー人のビスケットの食べ方(パンの食べ方?)を決して非難している訳ではない。食文化のバラエティー豊かさを言祝いでいるのである(笑)。万歳食文化!
ところで、ベルギーのテレビ番組に、自分のアイデアを持ち寄り、説得力によっては企業に商品化してもらえるという趣旨の企画がある。その番組内で産まれたのが上記のビスケットをペースト化したスペキュロース・パスタ(ペースト)なのである!
ビスケットをサンドウィッチにするという食べ方は、おそらく歴史ある食べ方だと思われるが、今の今まで誰もペーストにしたら食べやすいとか、売れる!とか、考えもしなかったのか?というのが非常にベルギーらしい...
いや、もしかしたらベルギー人にもビスケットをサンドウィッチの具にすることに対する無意識のやましさがあり、そのやましさがペースト化への道を阻んでいたのかもしれない。
ほら、堂々と商品化してしまったら栄養の偏りやなんやらに直面しなければならないけれど、「他に具がないから、ちょっとビスケットでも」と言い訳をしつつ食べる分にはあまり害がないんじゃない?というような感覚...
例えばあつあつのご飯にビスケットをおかずに食べるのが好きな日本人がいたとして(笑)、今日はお漬け物を切らしているから仕方がないのよ、と言い訳をしながら食べるのは道徳的だが、おかずビスケットなるものが商品化された日にゃ、欲望に歯止めがきかなくなる...というような...
倒錯した嗜好は表街道を歩いてはいけないのだという、社会の秩序を守るための歯止め...
うん、わたくし、ベルギー人の欲望のあり方を完全に間違えていると思うわ(笑)。
でも、こういう新製品が出ても、人々の保守性のために鳴かず飛ばずという現象が珍しくないベルギーにおいては、かなり売れているらしい。
娘はこのペーストをとっくに祖父母宅で食していたらしく絶賛。
パンに甘い練り物を塗るのがあまり好きではないわたしは、パリ在住の友人の「ボンマルシェには12月にしかなくてすぐ売り切れたけど、ベルギーには常にあるの?!めっちゃおいしいねんで!」という発言がなければ試すこともなかったろう。
これがまあ美味いのなんの(笑)。
激しいスピードで消費中。
これ、今年日本へ送るクリスマスプレゼントの中に入れようと思っています。
パンに塗って食べるだけでなく、パン生地に練り込んで焼いたら、ちょっと変わったシナモンロールができそうである。
どなたかわたしにスペキュロースロールを焼いて下さらぬか。
自分で焼いたら食欲に歯止めがつかなくなりそうなので。
東京在住の友人によると、すでに高級マーケットに置かれているそうです。ベルギーで流通するのに何十年とかかったのにね...
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