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Brugge Style
バレエと、更けゆく夜
劇場はシーズン真っ盛りである。
バレエオタクとしてはわくわくする季節のはずなのだが、ベルギーへここ数年毎年公演に来るサンクト・ペテルブルグ・バレエ団にひどい目にあっているので、今年は一枚も切符を手に入れなかった。
ブラッセル在住のバレエ・ファンの友人も、全くわたしと同意見。
「観客をバカにしてるわけ?!」
街角に張り出される優雅な宣伝ポスターを見ると「やっぱりそれでも見る?」という気持が心をよぎる。
でもつまらないものを見続けたとしても(たまには勉強になるけれど)、魂の肥やしにはならないので我慢。
気晴らしに去年も書いたことをここでもう一度叫んでおこう。
地元や超有名な劇場に出向かなければいいもの見れないのは分かっているけれど...
評論家よ、公平に批評してくれ。
年明け早々ブラッセルに来るスカラ座バレエは(一昨年の評判はぱっとしなかったが、わたしは見てないし)どうしようかと思っていると、友人がYouTubeで出演者の演技が見られるかも、と。
スカラ座バレエ団のダンサーとしては探すのを早々にあきらめた。なぜなら検索して一番にひっかかってきたのが「スカラ座で踊る」Zakharovaだったので!
容姿も技術も演技力もこれぞ時代のバレリーナ。
深夜に帰宅しながらそれでも夜更かしして見たのは、Svetlana Zakharovaの「海賊」の洞窟シーンを始め、検索して出てくるものほとんどすべて。
DVDを買おうと思っていたアメリカン・バレエ・シアターの「白鳥の湖」(G. Murphy A. Corella版)を全幕(!)。ABTはやっぱり好き...ABT節とも言うべきクセが強いし、少々成金っぽいと思う。同時に色々な意味で優れていてダンサー層も観客層も厚い。
時計を見ると丑三つ時。夜はまだ深く...
わたしが演出が大好きなドイツ国立バレエの画像は、さすがのYouTubeにもわずかしかなかったが、寝正月を堪能できそうな量のお宝があるので(今年はスキーに行くからそんなヒマはないが)、1人の夜の密かな楽しみとすることにしよう。
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