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the rite of spring 2022




欧州に春を告げる花のひとつ、水仙が今年も出回るようになった。
まずは5束、70本。強い香り、ただよう。春の祭典。

去年は新型コロナ禍とEU離脱のダブルパンチで、英国の水仙の産地では刈り取って出荷する人出が足りず、黄色い花が畑で枯れるままになったと聞いた(去年の記事)が、今年はどうなのだろうか。


生命の再生を促すために催される春の祭典は、美しさの陰に死を隠している。

ストラヴィンスキーの『春の祭典』は、ロシアの原始宗教の春の祭祀を下敷きにしているという。
厳しい冬の終わりを確実にし、春を迎えるため、弱った太陽神にはご退場いただき、新しい太陽神をうやうやしく迎えるとともに、大地を礼賛する儀礼はあらゆる原始宗教にみられる。

こんにちも同じように、落とし所をみつけられず暴走するロシアのあの方にはご退場願おう。そして彼の地に新しい「春」が訪れるように。
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