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Brugge Style
soundscape
「部屋の中へ、絵の中へ、音楽の中へ。」
ナショナル・ギャラリーで開催中のSoundscape展が、音楽に合わせて舞いたくなるほど素敵だったので語らせてください。
この展覧会の趣旨を簡略に説明すると、現代の音に関する専門家(作曲家、オーディオの専門家、DJ等)が、ナショナル・ギャラリー所蔵の絵画を選び、それに音をつけた! うーむ、素敵。
音をつけるといっても手法は様々だ。
絵画に描かれた楽器の奏でるであろう音のイメージを「政治と宗教の緊張として」作曲したSusan Philipsz 'Air on a Broken String'/ハンス・ホルバイン「外交官たち」(The Ambassadors)
絵画の建築物を3Dのミニチュアに再現し(!)その時代のその空間に実在した建物内では、どのような光の運行が観察でき、どのような音が聞こえたかを再現したJanet Cardiff & George Brues MIller 'Conversation with Antonello'/アントネッロ・ダ・メッシーナ「書斎の聖ジェローム」(Saint Jerome in his Study)
印象派セザンヌの、背景、造形、色の境界性の曖昧さ、叙述の曖昧さ、しかしそれゆえに画面に生み出される「永遠性」...から得たインスピレーションを作曲したGabriel Yared 'Les Grandes Baigneuses'/セザンヌ「水浴びをする女たち」(Les Grandes Baigneuses)
などなど
最初の部屋に足を踏み入れた時(Chris Watsonは絵画に描かれた島ではいったいどんな音が聞こえるかを、実在のその島に入り巨大マイクロフォンで収集した)、自分の中のさほど優れているとも思えない五感が研ぎ澄まされて泣きたいような気持ちになった。
9月6日まで開催中、わたしはこの夏ロンドンに来るお客さんはみんな連れて行きたいと思っている。
絵画は退屈でと思う人や、子供に見て欲しい!
おすすめです!
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