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ベルギーを離れ、 英国在住中。 夜景評論家/ 床の間主義者。 メール頂けますと嬉しいです。 krugkrug2004(at) yahoo(dot)co(dot)jp |
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原風景
友人カップルがブラッセルに引っ越したので、新居を訪問した。
高級住宅街として名高い地区である。
その地区の中でも特別リッチな住所にある(らしい)彼らの家の周辺風景は、神戸の山手を思わせた。
通りがすべて坂なのである。
小高い丘状態になった場所に、緑豊かな庭とドライブウェイのあるヴィラ風家屋が行儀よく並び...この辺りの住民の精神状態を表しているようである。
一方、わたしの住むフランダース地方はどこまで行けども真っ平な地形である。
高速を走っていると、はるか彼方の牧草地で草をはむ牛や羊の群れが見える。
まっすぐな地平線にそって、防風樹林が竹箒(たけぼうき)のように立ち、村の小さな教会のまわりに家屋がちょこちょこ集まっている眺め。
わたしは学部生時代、中東に留学していたことがあり、フランダースの平原は砂漠の無防備感と同じような感覚をもたらすのである。
それはそれでステキなのだが、
ああ、坂道!
山!
滝!
無尽蔵な財産があったら何に使いたいか、と言う質問に、「フランダース地方に山を造る」と答えたことがある...
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/7e/a90e4444d8fe690702beaf10b0c6e3ee.jpg)
まだ雪が溶けないブルージュ
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