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サマルカンド




ウズベキスタンのサマルカンドへ行きたい。



娘がナショナル・ジオグラフィックでマルコポーロ特集を見ていて、噴水が一番最初の水を吹き上げるように思い出が戻って来たのだ。


サマルカンドやブハラをずっと忘れていたとは、いったいどういうことか。


80年から放送された○HK「シルクロード」の影響で、東方(日本から見たら西方だけど)への夢を培養し続け、東洋学者になるのだと鼻息荒く、へディンや江上波夫や井上靖に憧れ、中央アジアはわたしの輝かしいものすべての象徴だった。

大月氏、大夏、白匈奴(エフタル)、西遼、「どんな民族だったか詳細は不明」な、どこからか来て、どこかへ消えた人々、栄華を誇っては破壊された今はただ埃っぽい街、さまよえる湖...

わたしの思春期にちょうど重なるように日本はいよいよ豊かになり、西洋以外の土地文化にも目を向ける余裕が出て来た頃であったのかもしれない。



「異邦人」という歌謡曲もタイミング良く流行りましたね。




早速、若き日の熱き思いを実現すべく、わたしの魔法のツエである夫に話してみたら、「ウズベキスタンは危険地帯ですよ」と言われた。
そうなのだ、今となっては「もし何かあって娘が一人残されたら」などと考えてしまうためになかなか行けない場所がある。


独身の時にしておくべきことはまだあった、と思いながら、下調べを開始したが間に合わず、結局4月は予定通りドバイに行くことになった。
ドバイか...アレクサンダーもマルコポーロも○HK取材班も行かなかったけど、千一夜物語っぽい、砂漠に突如現れた摩天楼。


絶対に行くぞ待っておれ、ウズベキスタン。あの街の時間の流れからしたら1年の遅れなどなんともないよね。

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