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Brugge Style
そしてアテははずれる
6歳の娘がコミュニオン(キリスト教の堅子信式)に子犬が欲しいと言い出したのは一年ほど前のことだったか。
「もうおもちゃはいりませんから」と言いきり、お小遣いなどもすべて貯金箱へ。
「かなり本気」というパフォーマンスが上手い彼女である(笑)。
夫は動物好きなので即賛成。
きっとメインで世話係担当になるわたしも、
「庭もある
玄関から50メートル先には広い公園もある
車で10分行けば森はいくらでもある
15分行けばシーズン・オフは好きなだけ走り回れる海岸もある
レストラン/カフェ、お店も普通に犬同伴オッケー
義両親は協力的」
ということで...
Afternoon Cafeの筆者であると~ってもかわいいnonaさんが、これまたと~ってもかわいいコスモちゃんを紹介しにブルージュへ来て下さったのはかれこれ9ヶ月前。
その間、アメリカへ引っ越し騒動やら、ブリーダーさん行方不明騒動(笑)があり、計画は延びに延び。
先週末、やっとドイツの国境近く(アーヘン近辺)まで、養子縁組みに行って来た。
自分なりに動物を飼う覚悟はしていたのに、ブリーダーさんに話を聞くうち、赤ちゃんのあいだは就寝時以外決して一人きりにしないように、と念を押され「あの、明日ネイル・サロンに行かなきゃならないんですけど。1時間半くらい。」と言ったらば、「ご両親に預けて下さい。」「...」
とにかく今後数ヶ月はパンを買いに行く時(ものの10分くらい)にも連れて行け、とのお達しである。
雨が降ってたら?お風呂に入る時はどうすれば?お化粧をしている時はどうすれば?しばらくは気軽にジムにも行けないということか?
「自由になる時間が減る」という現実を突きつけられ、分かってはいたけれど、しばし呆然である。そんなわたしを見上げる真っ黒な愛くるしい瞳。
子犬の「オーラ」は伊達ではないということが身にしみてきた。最強の「かわいいオーラ」を発散するのは、この時期に必要なお世話をしてもらうためなのである。だってかわいくなかったら世話する側の自由を犠牲になんてできないわな。
早速、この2週間分の外出予定はほとんどすべてキャンセルだ。
まあ、お互いリズムをつかんで慣れては来るのだろうが...人間の赤ちゃんはもっと楽だったかも??なんて思ったりして(<記憶がない)。
さらにアテがはずれたのは...
ワタクシの最たる楽しみであった首輪選びとハウス選び。
首輪はエルメスで決めたものの、大きすぎ(笑)。
ハウスは犬用に作られたものにはシックなデザインがないので、友人が貸してくれた数年前のエスクワイヤ掲載のドリアデのTokyoを使ったアイデアを頂くことにし(それが左の写真)、馴染みのインテリア・ショップで相談段取りまでしていたというのに...
ブリーダーさんから檻(ケージ)を使うように指導された(泣)。
あの「機能だけ」という感じの、美しさの微塵もないメタル素材の檻。
夫が買いに走り、幸か不幸か子犬はそのハウスをたいそう気に入ったようである。
わが家のダイニングのインテリアにメタルの檻(涙)。
他の家具、雰囲気とは悲しいほどマッチしない。これをいったいどうしろと...
いずれ、子犬がおりこうでマナーよく成長して、ドリアデを気に入ってくれるように、と祈るばかりである。
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