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瀬戸はひぐれて




瀬戸は日暮れて...


4月から5月にかけての今年の一時帰国中、夫は途中から10日間のみ合流した。

その間に関西から一泊程度で行けるところを探していたら、すてきなホテルがあるから行ってみては、と教えてもらった。




瀬戸内海の生口島。
しまなみ海道(広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道路)が通る島だ。
しまなみ海道は自転車で走れると聞いて、ずっと行ってみたいなと思っていた。


以下は別の友達が、次の旅行で行ってみたいからどんなルートを使ったか教えてと...それで教えて差し上げた内容。

新幹線で福山、乗り換えて尾道まで。
まずは尾道観光へ。




ロープウェイ乗り場まで線路沿いを歩き、千光寺へ。
帰りは坂道をたらたらと降って歩いた。

あちこちで販売されている柑橘のジュースが絶句するようなおいしさ。柑橘類好きにはたまらない。




瀬戸内海の尾道水道、向島等が一望できる、このユニークで複雑で美しい地形、さまざまな文学作品に登場してきただけある。
「尾道水道」という名前からして非常に魅力的、空間や時間の広がりを感じる。気候は素晴らしいし、なんといいところなんだろう!




フェリーで生口島の瀬戸田(フェリーの本数が非常に少ないので注意。三原からの方が頻繁にある)へ。
40分ほどだった。
すでに自転車を持ち込む乗客も多い。




大好物の柑橘類と、もうすぐシーズンが終わるという牡蠣、すぐそこで獲れたというタコなどを堪能し、夜は早い島の夕暮れ...
瀬戸田は、昔ながらの雰囲気や建物と、シックでかわいいカフェやホテルが共存していて、とてもよい雰囲気だ。「しおまち」商店街、かわいらしい。「潮を待つ」、なんてすてき。

ホテルには温泉もあったものの、部屋が十分で...
この温泉は宿泊客でなくとも利用できるので、サイクリング疲れを癒すのにいいのではないか。




翌朝、瀬戸田で自転車を借りて出発。

わたしはどうも自分の体力を過信している。自転車で平らな道を30キロくらい、余裕だと思っていた...
サイクリングも水泳も、自分が10代の頃できていた距離や体力を、脳が記録しており、上書きされていない。

エーゲ海で50メートルが泳げず、泳ぎながら驚いたこともある。はい、船から浮き輪を投げてもらった...サイレーンに溺れさせられてエーゲ海の藻屑になるところだった。

橋の手前がつらかった。橋の手前は上り坂! もともと神戸の山手育ちで自転車に乗り慣れているわけではない(笑)。
そういや、尾道の坂は神戸の阪急の北側の坂に似ている...




生口島を一周してから
多々羅大橋を渡り(この橋の中程で広島県尾道市から愛媛県今治市に)




大三島
大三島橋を渡り




伯方島

ここまでまっすぐ走って約30キロほどだろうか。

伯方島で生口島へ引き返した。今治まであと28キロくらいだったと思う。
根性と時間が許せば、次に位置する大島を渡りきったらもう四国の本土の今治...

次回は見栄を張らず、体力を過信せず、電動アシスト付き自転車を借りて、今治まで走ってタオルを買うのだ(笑)!! 




よかったのは大三島の村上水軍の基地(甘崎城)を眺められたこと。渡ってみたいなあ。

先日、尾張氏のテリトリーであった熱田神社を訪れ、尾張氏は海人族であるかもしれないという説をなるほどなあと思ったのだが、ここはまさに海人の国!




この大林太良先生の本、読みたい。次に海の民の土地にお邪魔するまでには。


・・・・・・

広島県尾道市の記事を書いたので。
広島市で行われているG7に注目しています。
日本のメディアの多くが核兵器禁止条約に触れず、核抑止力論を押し出した「広島ビジョン」を褒めあげている状況、ほんとうに理解できていないのか、理解した上で忖度しているのか、わたしには分からない。
被爆者や平岡元広島市長は「ヒロシマの思いを踏みにじった」と。
G7の持っている核はきれいな核、中国やロシアの核は汚い核、とはいったいどういうことか。
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