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黄昏れる秋ミラノ 19時




ミラノ・ドゥオモ広場の写真は19時前。
人が多く見えるかもしれないが、やはりこれでも普段の半分以下くらいかなあ。

イタリア人が新型コロナウイルス対策のルール(マスクの着用は徹底的。グリーンパスの提示は電車内でも)に粛々と従っている様子に、「あのイタリア人が!」と一瞬驚くのだが、次の瞬間には「全体主義を選んだこともある国だしねえ」となる。

もちろん、これはものごとの一面にすぎない。




上の写真は、ミラノ・デザイン・ウイーク中のFornasetti本店の特別展示。

ヤヌス神は、ローマ神話の出入り口の守護神だ。前後二つの顔を持ち、物ごとの内と外を同時に見ることができるという。




こちらはソフォクレス。三大悲劇作家のひとり。

フォルナセッティ本店の展示がヤヌス神とソフォクレスなのは、「世界劇場」つまり、シェイクスピアの有名なセリフ「この世は舞台、人はみな役者」がテーマだからであろう。


時間が前後するが、ミラノを訪問したのは10日まで開催されていたミラノ・デザイン・ウィークのためだった。

モンテナポレオーネ通りや、スピーガ通りには、振り返りたくなる装いの男女がたくさん。
おしゃれっていいなあ、とつくづく思う。


ロンドン育ちの友人に会い、彼女の「ロンドンに帰りたい!」話をとくと聞く。
ミラノ生活が長い、別の友人の話に照らしておもしろい。


どんな話かというと...わたしの旅行者としての印象は、もちろん一面的な感想にすぎない上、性別で人をカテゴライズするのもどうかと思うが、社会が男女に求めてくる役割はまだまだあると思う。
その上で一般論として、イタリア人は特に女性がとても仕事ができ、有能だと思う。女性が有能なのはイタリア人に限らないのかもしれないし、男性にも有能な人はもちろんいる。

男性はめちゃくちゃカッコつけで、自分の知っていることやできることには思い切りヒーローのように対応してくれるが、自分が知らなかったり、権限を超えていると大袈裟に言い訳を始める(笑)。
子供っぽい方が多いのかしら。

...友人は「それ、あたってる!」と、笑った。


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