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Brugge Style
花の方へ
先月、モロッコでのバカンス時は、なーんにもしない毎日を過ごしていたため、自分のメモをかねてこのブログのアップも余裕でできていたのだが、イタリアでは苦戦。
朝起きたら日が暮れるまで、ホテルには戻らないでうろうろしているから。
ひさしぶりのひとり旅で気がついたのは、座って食事をする時間が惜しいと思うこと。
イタリアでレストランに座ったら、ランチでも余裕で1時間以上はかかる。
だから食後、あとは寝るだけの時刻になるまで、何も食べない日が多い(南欧では夕食は22時ごろから食べ始められる)。
やたらと座ってお茶をしたい、ゆっくりおいしい食事をしたい夫がいないので、それなら足を伸ばして街はずれの教会にあるあの絵が見たい...となるのである。
モエには珍しく、団子より花!
運よくウフィツィ美術館の8時45分のチケットが取れ、8時半には美術館の中にいた。
6時間かけてゆっくり見学。
ウフィツィはクロノロジカルなのがいい。ギリシャ・ローマ、ゴシック、ルネサンスを経てマニエリスム、バロックまで、変化を見られるのがとても勉強になる。
見学客は普段の半分くらいだろうか。
一方通行規制が多く、戻れないルートがあるのが残念だったが、心ゆくまで鑑賞できた。
ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』の部屋なんかは無人だった。
わたしはルネサンス期のネオプラトニズムとサボナローラの影響にとても興味があるので、こちらでは特にこの方の動向が気になる...
ボッティチェルリ。
下手くそな写真ではサイズ感も質も全く伝わらないが、花の女神フローラ(中央のヴィーナスの向かって右側の人物)や三美神の細部といったら!
ちなみに中央のヴィーナスと三美神のうちの「美」(右)のモデルは「ルネサンスの花」シモネッタ・ヴェスプッチかと言われる。ボッティチェルリの作品に頻繁に登場する華麗なる美女。
ラファエロの間を終えたところで15分ほど、館内のテラス席でアイスコーヒーを飲んで休憩し、夫とメッセージをやり取りする。
彼は「イタリアで食事に時間を取らないなんてもったいなさすぎる! 今夜は必ず星のついているレストランで食べるように」と言った。
そして「花の聖母教会」サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂へ...
ブルネレスキの天才が炸裂。
毎回見るたびに思うことだが、あまりに美しすぎて作りものに見えるほど。
朝は無人だったのに、午後を過ぎると結構人が多い。それでも普段の6割くらいか。
EUからの移動は自由なのでEUの人ばかりだ。
イタリア、対策は英国よりもかなり徹底されおり、公共の場ではマスク着用、駅や電車内でもワクチン接種証明のグリーンパスがチェックされる。あちこちで体温の検測も...
どうしても手を消毒したく、目についた「バイオ」のジェラート屋に入った。
看板にいつわりなく、人工的な甘さのない、とても素朴で正直な味がする。
わたしが食べているのはアーモンドとシナモン。
これからメディチ礼拝堂へ。
時間が許せば今日中にダンテの家にも...
こちらはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の入り口。花盛り。
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