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温室で昼寝をする



冬の間、片付けてしまっていたが、
また周りにルームキャンドルや花、写真集、紅茶の乗せられる小テーブルを置いて居心地よくしよう。



今日は外気温は13度ほどだったが、太陽が高くなってきたのだろう、温室内は気温が25度まで上がった。

早速、今年初めて温室内で昼ごはんを食べる。
ミートボール入りトマトのスープと太陽の光でぽかぽか温まり、瞼がどんどん重くなる。

寝椅子に移動、日焼け止めを塗っておいた自分を褒めてやりたい...と思ったが最後、夢の世界に。
20分後、暑すぎて起きる。窓を開けて冷たい空気を入れたらシャキッとした。

猫柳がかわいらしい芽を出しているのに気がついた。

温室内でごろごろできる、いい季節が巡ってきた。

......


昨日、英国政府は現行の三回目ロックダウンの段階的な解除計画を発表した。

事実上去年のクリスマス前に突入した厳しいロックダウンが開けるのはいつか、どのような手続きを経るのか、英国国民の最大の関心ごとだろう。

わたし自身も今回の「冬の」ロックダウンにはほとほと疲れており、時間きっかりにテレビの前に座った。

この計画によると、ロックダウン解除は3月8日から学校再開などで始まり、最終的にすべての規制が解かれるのは6月21日。

うっ、分かってはいたけれど、まだまだ先は長いのだ...

前回2回のロックダウンが、ロックダウンに入るのが遅れ、出るのが早すぎたため、人命にも経済にも被害が拡大したと批判を受け、政府はかなり慎重な姿勢だ。
4回目のロックダウンを実施する余裕はどの分野にもない。
当てずっぽうを避けるため「日付けではなく、データが許すならば」解除、内容も細かく、しかも各段階の間にも5週間の余裕を持ち、実行していく。


例えばわたし自身の興味に関係してくる段階はまだまだ先の第2段階で、百貨店、ホテルなどが規制を伴いつつ営業を始めるのは4月12日から。
海外旅行に関するルールはこの日までに状況を見ながら調整される。

この頃はまだ最大2世帯、最大6人が屋外でのみ集会が可能。厳しい。
わたしならロンドンの一人暮らしの友達1人と、テラス席でなら会える段階。


美術館、レストラン屋内営業、バレエ公演やクラシック音楽のコンサートが人数規制などを伴いながら見られるようになるのは5月17日から。
すぐにヴィクトリア&アルバート博物館の『不思議な国のアリス』がテーマの展覧会のチケットを取り直した。
早速予約案内を送ってきたレストランもある。ロンドンで一番好きなレストラン、エレーヌ・ダローズへ行きたい!
バレエやクラシック音楽は、シーズンが終わるのが例年なら6月だが、今年は5月17日からの1ヶ月間だけ集中して公演するのかしら。

海外旅行に関するルールが撤廃されるのは、この日よりも前倒しにはならない。これでわたしの日本一時帰国の予定も自動的に5月に。


そして6月21日には最後に残されたジャンル、大規模なイベントも可能になる。


英国は人口の28.6パーセント(今日23日の数字)が少なくとも1回目のワクチンを接種した。
このままのペースが保たれるならば、4月15日までに50歳以上と医療関係者、持病のある人などの接種が完了し、7月末までには18歳以上の大人全員が少なくとも1回目のワクチン接種を受けられる。

ファイザーのワクチンも、アストラゼネカのワクチンも英国の調査で良い結果を出しているのは福音である。

自分がどうかというよりは、社会の弱者を守り、子供に教育を受けさせ続けるために、わたしは迷いなく摂取するつもりだ。

また来年、すてきな春を迎えるためにも。
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