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宝尽くし




友人が日本から送ってくれた成田屋(西宮市)の栗羊羹と小布施の栗きんとんを、お正月のお茶請けにと思ってとっておいたのだが、1日で瞬く間になくなってしまったので、超スピードで栗入り抹茶のロールケーキを焼いた。出来立てほやほや。クリームがまだ落ち着いていない。

お正月らしく「宝尽くし」のテーマ。
「宝尽くしです」とは言えない。これまた宝尽くし「風」。
友人が送ってくれた、明治チョコボールの抹茶味も飾った。ちょっとオリーヴみたい??

中に巻き込んだのはスペインのマロングラッセ。
栗大好き。



新型コロナウイルスの感染状況は、わたしの住んでいるイングランドはロンドンの南部地方から南東地方にかけても厳しい状況だ。

クリスマス前にティア4(事実上ほとんどロックダウン)に入ったまま、今後数週間はルールが緩和されるどころか、さらに厳しくなる模様。今日中にさらに厳しい規制-最後の砦、学校なども閉鎖される-が発布される予定である。

バレエも美術館も音楽もレストランも旅行も、わたしが喜んで出かけるような理由はどこにもひとつもない。日も短いし、空はグレーだし、健康のため散歩に出かけるチャンスすら逃しがちだ。ましてや、世間の役に立つようなことはひとつもしていない。機嫌良く1日を過ごすことすらできているかどうか。

......


カミュは『ペスト』の中で、不条理を描いた。不条理とは世界の無意味性である。人間にとってこれほど恐ろしいことはない。特に「ペスト」(新型コロナ)のような状況になると、世界や人生とは何か、意味はあるのかという問いに直面してうろたえてしまう。

カミュの偉大さは、どこからか「意味」を探してきて再付与しないところである。
世界の無意味性は、世界で起こっていることには人間に責任があるという一種の戦いを放棄する理由にはならないのである。ただ、the decency(誠実さ)を持って「ただ、できることをする」。これにつきるのである。
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