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Brugge Style
ブルージュのルミナリエ
2020年も最後の月。
2021年は再生の年になるといいですね。
イングランドでは明日、2回目のロックダウンが明け、同時に地域ごとの感染者の多寡などを鑑み、ルールに強弱のあるティア・システムに移行する。
ロックダウン入りした11月5日に比べて感染者は3分の一に減ったそうだ。
しかし、明日からクリスマスにかけて、人は血をたぎらせたようになり、商店街は混み合い、会合し、帰省し...正月を迎える頃には3回目のロックダウンが必要になるのではないか。
わたしも外出の予定がないことはない。
ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』と、Krystian Zimermanのピアノ・リサイタル鑑賞くらい(人生にはこれがなくてはという2つ)だが、今年はパーティーの予定もクリスマス旅行の予定もなく、浮かれる気持ちは戒めて他はできるだけ大人しくしていようと思う。
「ゼロ・リスクがありえない以上、ゼロでないリスクは1あっても100あっても同じだから、瀕死の経済を救い、人生を楽しめ」という考え方には賛成できない。
「差別を根絶することは不可能だ」という現実から、「あるがままの世界を受け入れるしかない」という結論を導き出し、冷静沈着の証拠であるかのように言う極端な人がいるが、それと同じ思考回路のような気がする。
差別は誰もが抱き得る感情である以上、明日は今日より良くなるよう心がけ、努力しようという話なのに。
11月最後の週末、ブルージュでは市内11ヶ所でイルミネーションの初日点灯イベントがあったそうだ。
例えばマルクト広場の鐘楼にはプロジェクション・マッピング。
屋外だし、11ヶ所もあるから、人はばらけるだろう、こんな時だから人は少ないだろう、という主催者の見込みに反し、当日は昼間からブルージュへの道路は大渋滞、住民が市内に入れないくらいの超激混み。
屋外イベントゆえに参加者はマスクもしておらず、大大大混乱だったそうだ。
このイベントは1月11日まで毎夜の予定が、初日翌日は早々にキャンセル、今週末はセールが始まるので、そこから流れる人を止めるためにキャンセル。
主催者ブルージュ市は、人々の気持ちを慰め、明るく前向きな気持ちにしたかった、って...おいおい。
科学者や医療関係者からは、春からこれまでに何も学習しなかったのか? と批判の嵐。
暗く寒い冬、人間は光に惹かれるのは分かる...が、飛んで火にいる夏の虫は季節外れだよ。
(写真は去年の今時分のブルージュ)
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