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l'arlésienne




「アルルの女」に出会って身を滅ぼした男についてアルルの円形劇場で考えた。


週末金曜日、ちょうどアルル市庁舎でシビル・ウエディングが開かれており、色とりどりのアフタヌーン・ドレスに身を包んだ美女たちが集まっていたのは圧巻だった。
しばし見惚れる。

まさに『アルルの女』。
音楽が聞こえてこない方が不思議だ。ファランドールを!


下の写真は市庁舎のあるレピュブリック広場。左手に半分見えているのが市庁舎。




この地下にはローマ時代のフォルム(公共広場)に付属した地下回廊が広がっている。

フォルムの遺構はとなりの広場(こちらにゴッホの描いた『夜のカフェテラス』のモデル店もある。たしかに黄色い)にも残っている。




地下回廊は回廊の暗さと温度の低さを利用して、倉庫に使われたり、「冷房」施設として散歩道にも利用されたとか。

地下に残された遺構の完成度の高さには驚愕する。地下の世界は地中海の抜けるような青空と対照的で、この街の、いや世界の何か大きな比喩のようだった。




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