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un hiver à majorque




一昨日からレモンづいている。

わたしの生活やものの考え方は、普段から芋づる式だ。

どんな本を読むか、どんなケーキを焼くか、どんな洋服を買うか、なんでも芋づる式なのである。

昨夜つい夜更かしをしたのは、ヘルマン・ヘッセから始まって1968年のアラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルの映画、The Girl on a Motorcycle『あの胸にもう一度』のフルバージョンにたどり着いてしまったからだ...
Les Reedの音楽と美しい街がいい。
マリアンヌ・フェイスフルの演じるヒロインは「1971年に放送されたテレビアニメ『ルパン三世』に登場するバイクに乗る峰不二子は監督のおおすみ正秋が本作のヒロインに影響を受け、モデルにしたものである」(Wikipediaより)。慶賀。


レモンといえば数年前、娘の16歳の誕生日をサプライズでマヨルカ島で祝った。
上の写真はその時、ショパンゆかりのバルデモッサの修道院で撮ったレモンの写真。
世界中のあちこちからゲストが参加してくれた。

娘は大学受験準備の試験勉強とコンクールに向けてピアノを猛練習中で、親しいピアノの先生はそんなタイミングでのんきにサプライズ旅行をプランするわたしたち親に呆れていた。

「ベルギーでは16歳がとても大切な年齢(一種のcoming of age)なんです」と説明したもののの、あの憮然とした表情...忘れられない(笑)。
本当は彼女にも来てもらいたかったのだ。

現地で知り合った英国人紳士が、娘がショパンのバラードを練習中であると聞いて、ジョルジュ・サンドの『マヨルカの冬』に応援の言葉を添えサインして贈ってくれた。

あのころにもう一度戻りたいなあ。娘にはもっといい母親になれたはず...と最近くよくよしている。なぜだろうか。


ああ、それでなぜにマヨルカ島と言うと、今年は8月いっぱいまでの旅行の予定を全てキャンセルした。
もしもそれまでにブリテン島から脱出できることになれば、車に飛び乗って欧州大陸南の果てを目指すつもりではいる。

今まだ死守しているのは9月の日本行きと、11月のわたくしの誕生日にぜひ宿泊したいホテルがマヨルカ島にあり、そちらへ...

今年の冬も、「ある年のマヨルカの冬」になるだろうか。
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