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フランボワーズの誘惑





英国はベリーの季節だ。

普段のサイズよりひと回りもふた回りも大きい、宝石のようなフランボワーズがスーパーにも出回っている。

満を持して5日間冷蔵庫で寝かせた卵白でイスパハンに2度目の挑戦...


初回よりはましな仕上がりではあったが、まだ見直す点が多くある。

小さいサイズのマカロン・シェルは上手に焼けるのに、20センチの大型になると絞り出すのも焼き加減も難しい。
膨れ上がってしまうのは泡だてすぎなのか、焼く前に天板を台の上に落として空気を抜くべきなのか。
ピエール・エルメの本には「180度で20分から25分焼く」と書いてあるが、これは絶対にミスプリントだ...

隔離生活が明けるまで、いや、フランボワーズのサイズが大きいうちにマスターしたい。

技術習得と引き換えに体重増加をメフィストフェレスが要求してくるのが心配なのだが。
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