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「花屋の香り」




ジャパニーズ・タイプの白い芍薬、その名もゴールド・ラッシュ。

芍薬は姿が美しいだけでなく、香りも抜群に芳しい。
瑞々しい芍薬の香りは、花屋に入った瞬間思わず深呼吸をしてしまうあの香りだ。


こちらを愛用しているのはまさにその香りだから...
花がなくても花屋の香り。
軽石にエッセンスを含ませて使う。





わたしの関心があるのは「芸術とは何か」「美とは何か」「人間は世界をどう解釈するか」などである。
不案内ながらこちらにも何度も備忘録をつけてきたが、今、「花がなくとも花屋の香り」と書いてはと気が付いた。

「香り」で何かを再現する

という行為はものすごく「芸術」の核心をついてはいまいか。

プラトンの『饗宴』には、例えばソクラテスがディオティマから「愛とは何か」という話を聞いたとしてこう書いてある。

美しいもの善いものを愛することは、それが自分のものになり、幸福になることを欲求している。
人間は「善きものを永久に所有すること」を愛求しているといえる。
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