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聖金曜日





Andrea Mantegna Lamentation over the Dead Christ, 1483
Tempera on Canvas, 68 cm × 81 cm (27 in × 32 in)
Pinacoteca di Brera, Milan



だいぶ前から日差しは春めき
クロッカスが咲き、水仙が咲き、桜が咲きはしていたものの
気温がなかなか上がらなかった

陰暦に合わせるかのように一昨日あたりから気温があがり
まさに春の復活の兆し 
今朝のニュースは「モロッコより暖かい今日は26度!」

朝の来ない夜はなく
春の来ない冬はない


イタリア・ルネサンスの画家マンテーニャは
パドヴァの生まれでのちベリーニ家の娘と結婚
ジョヴァンニ・ベリーニとはお互い影響を与えあった

テンペラを用いて描いた彼の作品は
人体の把握と写実性に優れている

特に短縮法(上写真のキリストの身体)を得意とし、

短縮法の最も効果的な表現のために
このキリストの身体はリアルではあり得ないコンポジション・見え方をしているのだとか

画面上でリアル以上にリアルであるために、リアルを無視していることになる

2.3日前に、カルロ・クリヴェッリの作品について描いたが
あの聖母子像がこの死せるキリストよりも後に描かれたことのみに注目しても
(どちらがより優れているかとは全く別の話で)
こちらの短縮法で描かれたキリストの体が
あらゆる意味で画期的だったかがわかる
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