goo

northern ballet, jane eyre









Northern Balletの Jane Eyreを観た。

ブロンテの「ジェイン・エア」をバレエに?! 
あの波乱万丈だが地味で暗くもどかしい、ハンサムな王子様も妖精も砂糖菓子もダイヤモンドもお城も無縁のあの話を?


...とても知的で洗練されていてよかった。


まず、運命に木っ端のように翻弄されながらも強くたくましく意思を持ってとことん生きる(あの時代の女性では考えられなかった)ジェインをどのように表現するかというとですね...

ヴィクトリア時代の生成り色ベスト姿の男性が5人、6人登場し、彼らは黒子であるとともに、運命、時間、物理的な障害そのものなのである(<わたしの解釈)! なんとすばらしいアイデアなのだろうか。どうやったら思いつくの...うーんと唸りましたよ。

彼ら黒子は時に背景を動かし、小道具を手渡し、ジェインが抵抗する力になり、風になり、障害物になり、時間の流れになり...すばらしかった。あれだけでも見る価値がある。


ノーザン・バレエは、オーウェルの「1984」が大変よかったので機会があれば観に行くようにしている。来年も楽しみだ。



(写真はnorthernballet.comから)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )