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sylvia (natalia osipova)








ロイヤル・バレエSylvia「シルビア」の公演へ。

シルビアはナタリア・オシポヴァ(Natalia Osipova)。

シルビアはアルテミースのニンフで狩りを司っている。アルテミースを象徴する清らかさと強さの表現がすばらしかった。ナタリアは人間の感情をよく理解した本物のニンフみたいですしね...

この作品は何といっても1幕目が一番魅力的だ(写真右。シルビアの従者たち。前列一番手前のYuhui Choeは昨夜もすばらしかった)。


3幕目のグラン・パ・ド・ドゥで、人間の美青年狩人アミンタ、フェデリーコ・ボネッリ(Federico Bonelli)がシルビアをリフトで登場するシーン、最初から苦しそうで、バランスが崩れたのか、すんでのところでシルビアを落としそうになり、心の中で絶叫...連続する動作も美しくはなかったが、シルビアの持ち直し方がさすがのプリンシパルで素晴らしかった。

失敗をひきずらない、瞬間瞬間で最上の選択ができる、これこそプリンシパル・クオリティ、すばらしい才能だと思う。

ボネッリは珍しく昨夜はいまひとつだったかもしれないが、動作がいちいち美しい。どの角度から見ても。


フィナーレでギリシャ・ローマ神話の神様がたくさん登場し、めでたく、歓喜に包まれる。
わたしたち人間はやはり美しいものを見るようにできているのだ! と祝福されているような気持ちがした。

悲恋もいいが、やはりこういうのはいい。
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