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ベルギーを離れ、 英国在住中。 夜景評論家/ 床の間主義者。 メール頂けますと嬉しいです。 krugkrug2004(at) yahoo(dot)co(dot)jp |
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サバー送りとガイ・フォークスの夜
今年の9月頃だったか、朝日新聞デジタル版で「サバー送り」という虫送り行事のことを知った。
一度ぜひこの行事を目撃、いや、参加してみたい。
モエはこういう呪術的儀礼が大好きなのだ。
人間社会にとって都合の悪いもの、例えば災害や、疫病、不作などの禍を、ある対象・形代(古くは生身の人間だっただろうし、動物、人形など)に全部おっかぶせ、それを焼いたり、海に流したりすることで祓う...
この呪術的儀礼は世界各国で見られる。
ケルトのウィッカーマンもその一種だと思うのだがどうだろう。
昨夜11月5日は英国では、毎年恒例ガイ・フォークスの日だった。
11月も5日になると日が暮れるのが恐ろしいほど早くなる。
前日、前々日あたりから人々はそのウサを晴らすかようにあちこちで花火を打ち上げ始める。
わたしの住んでいる町でも、5日は夕方からメイン・ストリートが通行止になり、グリーン(町の広場)に移動遊園地が立ち、巨大な焚き火が組まれる。
日が暮れると町の住民はもちろん、周りの町や村から人々が松明を手に集まり、ガイ・フォークスに見立てた人形を引き回して焚き火まで行列、
すべての悪、すべての罪、すべての禍を、国王暗殺を企てたこの男を形代に着せ、最後に焼くのである。
うむ、キリストも出番がなかろう。
合理的だ。野生の思考。
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