goo

the encounter@ NPG




ナショナル・ポートレイト・ギャラリーで
The Encounter展を見学した。

アーティストと肖像画モデルが出会ったときに起こるケミカル反応「遭遇」に焦点を当てた展覧会。


芸術の習得方法が先達の複写であることによって描かれたもの、本番準備としての習作、のちのちまで参考にするための素材...

参考素材にする目的で描かれた素描の中で、天使や聖人を描くために習作された、世俗の一般人の頭部にはとても惹きつけられた。

霊性について考えさせられたからだ。

素晴らしい才能というのは「影」だけで、人の容貌だけでなく、性格やその時のムード、そして霊性までを平面上に映し出すことができるのだ。


わたしの知り合いにも似顔絵を描くのがものすごく上手い人がいる。
一瞬一瞥でどうやってそこまで特徴を捉えることができるのか、完全なる天才技だと思っている。

彼女が見る人や世界というのはわたしのものとは(当然だけど)全然違っていて、さぞや面白いんだろうなあと想像してみたりする。


人類の宝的な芸術家、レオナルドやホルバインには遠く遠く足元にも及ばないが、自分もちょっと描いてみたくなるようなそんな気持ちにさせる展覧会...あ、これもまた一種の「遭遇」なのかも。



次はこちらでセザンヌの肖像画展が始まる。絶対に見逃せません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )