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Brugge Style
paradise garden
わたしの欲しいものリストの筆頭は、ブチェラッティの宝石でも19世紀の寝椅子でも北野のマンションでもない。
モロッコの建築「リヤド」が、わたしの欲しいもののトップになってからもうだいぶ経つ。
リヤドは、右写真の売家広告(笑)をご覧くださったら話が早いのだが、モロッコの伝統的な家屋で、"a traditional Moroccan house or palace with an interior garden or courtyard"
"with two or more storeys around an Andalusian-style courtyard that contained a fountain"(ウィキペディアより)
「2階か3階建ての建物で取り囲んだ、噴水を含んだアンダルシア式の内庭があるモロッコの家屋」だ。
漢字の「口」の形をした2、3階建て建物(中庭に向けて扉がある)と、コロネードのある回廊が、水のある中庭を囲んでいるのが基本で、この中庭は決して土のある庭ではなく、石かタイル敷きでなくてはならない。
閉じ込められた庭というよりは、天井がない開放的な部屋という感じの中庭だ。
もともとハイブリッド文化(矛盾しているかも。文化とはハイブリッドなものなのだ)が大好きなのだが、なぜこれほどにもリヤドに恋い焦がれるのだろう。前世はアラブの商人だったのだろうか。
写真集を眺めたりするだけでは飽き足らず、最近は上の写真のようなモロッコの売家の広告を眺めたりして...
リヤドは起源的には、例えばローマ時代のペリスタイルのある家屋の遺跡がモロッコに残っている。中世ヨーロッパが無視したギリシャ・ローマの文化を引き継いだのがアラブだ。
その後、ビザンチン様式の影響もあったはずで、8世紀頃にはウマイヤ朝がイベリア半島に遠征、11世紀頃ムラービト朝がイベリア半島を征服してスペイン職人(ロマネスク様式を携え?)がモロッコへ送られた。
そして建築を含めた文化が発展、それが再びイベリア半島に伝わってアンダルシア文化の黄金時代を迎え、それがまたモロッコへ逆輸入され...という感じなのだろうか。
アラブ建築関係の本をこれから読んでみるつもり。
それはそうと、西ヨーロッパ生活にもどうにかリヤドを取り入れられないだろうか。
しかし、屋根のない(日よけとして天幕を張ることがある。これがまた優雅)石敷の中庭というのは、やはりあの気候あってこそだろうと思う。
英国やベルギーで取り入れても、中庭だけでなく、中庭に面したどの部屋も暗く寒くじめじめ...などというオチがついてもたまらない。
そういえばブルージュにはリヤドに似た作りの建物がある。
16世紀、スペイン=ハプスブルグの支配下に入った時期以降にスペインの影響で建てられたのだろう。
また、中世に起源のある僧院や大学は中庭のある建物が多い。これらの中庭は土のある庭で、リヤドの中庭とは異なっているのだが。
わたしはモロッコかアンダルシアに住んでもいいなあと思っているので、本物のリヤドに住むのも完全に夢ではない。夢は大きく。
とりあえず今は、太陽が出ると北アフリカのように気温が上がる温室(ビリヤード台なら3台入れて、ソファも加え、プール・バアにできるサイズ)が手に入ったので、リヤドの中庭にはならないが、ここをなんとかペルシャに起源のある「パラダイス・ガーデン(天国の庭)」風にできないかと...
夢は大きく!
写真を眺めて夢を見る日々。
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