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Brugge Style
クリスマス前の街とペライヤのベートヴェン
週末のロンドンの人出ではそりゃもうすさまじかった。
クリスマス・シーズン突入...
それなのに、街の飾り付けが例年に比べて地味ではないだろうかと思っていたら、友達のメールにも地味な感じがすると書かれていたので、やっぱりそうなのだろう。
リージェント通りは大天使、通りがかって一番人気写真スポットかと思ったのは、コヴェント・ガーデン近くのスリングスビー・プレイス。
左写真はマリルボーン。
そういえば、百貨店リバティのクリスマス・ストアも何か勢いが足りないような...
この時期の商店は、やたらと「愛」にフォーカスしたコピーの看板をたくさん出すが(「愛してます!」とか「愛の季節」とか)、君たちが一所懸命愛しているのはわたしたちのお金だろう、と突っ込みたくなるので、いいや、勢いがなくても。
この類の看板を舞台にたくさん吊るしてなんらかのパフォーマンスをしたらどうだろう?
昨夜はバービカンでペライヤのベートヴェン・ピアノ協奏曲1番と3番を鑑賞した。"Perahia Palys Beethiven"シリーズで、次は2番と4番を2月に、そして5番を4月にという催し。
ベートーヴェンとペライヤというわたしの愛の対象!
ペライヤの音楽はこれこそが愛だよ、愛。
1番は、もしかしたらピアノとオーケストラが、濡れたサラダにフレンチドレッシングをかけてしまったときのように、なじまない、からまらない瞬間があったような気がしたが(素人の感想で申し訳ないです)、週末に見たロイヤル・バレエのCarbon Lifeのポピュラー音楽よりもこの第3楽章の方が聞いていると断然ウキウキと踊りだしたくなった!
3番は不覚にも泣きそうになった。
なぜこれほども感動させられるのか。
「愛」というような言語化できないものを表現しているからか?
「愛」看板の馬鹿らしさを思い出す。
クリスマス前はこうでなくちゃあ。
やっぱりロンドン、好きだ。
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