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神戸旧居留地は遠く








上の写真はうちから車で30分ほど行った街にある、教会を改造したガストロパブ。
あまりにすばらしい初夏の天気なので、買い物の帰りにテラスでブランチを。

内部はどのように改造されているかというと、祭壇のあったであろう部分がキッチンカウンターになっており、その奥が厨房、2階の聖歌隊席は客席になっている。
冬は結構寒いが、ステンドグラスから溢れる光は綺麗だ。


この教会がどういういきさつで飲食店として再利用されるようになったのか、また不敬であるというような反対意見はなかったのだろうかなど背景にちょっと興味があるが、教会も信者数を減らしており、取り壊されるよりは残したほうが「まし」という落とし所を見つけたのだろう。

英国の現代建築のみっともないほどの安っぽさを考えると、どんなかたちであれこの教会が残されたのには「よかったねえ!」と壁に向かって声をかけてあげたくなるほどだ。



数日前、神戸の旧居留地にある旧三菱銀行神戸支店、現ファミリアホール(子供服のファミリアね)を取り壊し、タワーマンションになるというニュースをちらっと聞いた。
神戸市、正気か?!

どんなに合理的な理由があったとしても、このニュースを聞いて腹を立てない神戸市民はいないと思う。

神戸の大丸百貨店と海に挟まれた一角は、昭和に思春期を過ごした世代には強い思い入れのある場所である。
どうにかあの浪漫なエリアをそのまま保存することはできないものか...


神戸がだんだんどこにもありそうな街になっていく。

(そんな街にしておいて、「人口が減っている」と嘆かれても...)
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