spiral pass

異次元のパフォーマンスの目撃者になってしまった！

サドラーズ・ウェルでラッセル・マルファン(Russel Malphant)の'Conceal/Reveal'。
その中の'Spiral Pass'。
その中のミュンヘンのバイエルン国立バレエ団。
その中のプリンシパル、ルシア・ラカッラ(Lucia Lacarra)。
入れ子状の宇宙。

重力も時間も彼女には介在しないのか。
神懸かる、とはこういう状態のことを言うのか。

とにかく「今ここ」をゆうに超えすぎていて、言葉が見つかりませんわ。


寡聞にして彼女の名声を知らなかったので、iPadのキー入力がもどかしいほどの速さで検索した。

YouTubeに上がっている彼女の「白鳥の湖」のオデットはあまり好きではないといことは分かったが、とにかく「スパイラル・パス」はすごかった。

彼女があれほど目立ったのは、その他のバイエルン国立バレエ団のパートナー(Marlon Dino)と、メンバーのサポートあってこそ、そしてラッセル・マルファン・カンパニーの出し物もすべてよかったのだが．．．
いや、ただ、わたしの好みだっただけかもしれないというのは分かっている。隣の人は「うーん、なんと言えばいいのか確信が持てない」とためらっていたし。

でも共通するのは、観客に、

「なんと言えばいいのか」

と言葉を失わせたということだ。



（写真はhegardian.comより、Wilfried Hösl）