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Brugge Style
cheri
(タイトルCheriはeにアクサン)
昨日はラグビーの日本対サモア戦に行くか、バレエ「シェリ」に行くかで大変迷った...
というのは大嘘で、もちろん迷いなしに「シェリ」に行った。
ラグビーのチケットはもっと興味がある人に譲ることができたので良かったとしても、日本が勝ったと聞くと当然見たかったかもと思う。いやいや、バレエを選んだことには秋晴れの空のように何の後悔もないのだが。
日本、2勝目おめでとう!
その、ものすごく楽しみにしていたコレット原作「シェリ」。
マーサ・クラーク版の英国プレミアをアレッサンドラ・フェリ(Alessandra Ferri)のレア役で。
ロイヤルオペラハウス内のリンゼイ・スタジオ・シアターはこじんまりしていて、登場人物3人(うち一人、シェリの母親シャルロットは女優フランチェスカ・アニスで、狂言回しをやる)、ピアニスト1人という構成と、外部が欠けていて内側にのみ向かっていくこの話の筋にぴったりだった。
アレッサンドラ・フェリのまつげの筋が見えるほど近くで観覧でき、彼女の変わらぬ美しさに驚愕した。あの美しさだけでも価値がある。
多分前回生で彼女を見たのはジュリエット役だった...
以下、筋が含まれるので要注意。
49歳のレアは親友シャルロットの息子である24歳シェリと熱愛中。しかしシャルロットが嫉妬混じりに世話したシェリの結婚とともに2人の関係は終わる。シェリはレアへの思慕と戦争の傷に耐えられず、自殺を図る。
わたしはまだ49歳ではなく、半分の年齢の男と恋愛することもないだろうが、そのつもりがなくても陥ってしまう可能性があるのが恋愛というものの本質なのだ。人間の「不安」を美しく描いたすばらしい作品。
内容が半端なくエロティックなので娘は連れていかなかったが、次の機会があれば見せようと思う。
ラヴェルの旋律が今も耳に残る。
今夜にでももう一回見たい!
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