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inflated star and wooden star








母に頼まれてフォートナム・メイソンに買い出しに行ったので、
向かいの王立芸術院中庭のフランク・ステラを眺めに立寄る。

星(ステラ)の王子様のよう。

フランク・ステラ大好き。

......


娘はモダン・アートの何がいいのか全然分からないと言う。

先日も「子供の落書きの方が優れているではないか」と
デ・クーニングを前に月並みなことを言うので、

「『何が描かれているか』ではなくて、
『どのように描かれているか』が重要なのです。
モダンバレエもそうでしょう」
「子供のように描くのが一番難しいとピカソも言ったらしいよ」
と話したが無視された。

外に出、この星/ステラを差し「整って分かりやすいよね、これは?」
と期待を込めてたずねたら、
「こういうのは『何のためなのか』がぜんぜん分からない」と。
「何のためって、これのためですよ」
「世の中には何のために? というモノの方が多くない?」
と言ったが、また無視された。

しかしわたしも「全然分からん」とか「何のために?」
という気持ちは大切に持ち続けていたいと思う。

分かった気になっただけで、しかもそれを
堂々と語る(<わたし)のが2番目に怖い。

自分が分からないものや、理解できない人の考えはくだらない
(この場合はモダンアートが分からないなんてという気持ち)
と判断を下すのは1番怖い。


娘には「分からない」ものをたくさん見せたい。


「大切なものは目に見えない」(星の王子様)
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