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beau brummell







会食の前にお土産を買うため、ピカデリーサーカスのフォートナム・メイソンへ。

この辺りにいくつかある綺麗なアーケイドをぶらぶらしていたら、麗しの君にばったりと会ってしまった。
こちらも負けずと、コートの襟元を直し、モデル立ち(笑)をする。口紅はげてなかったかな。


ジョージ・ブランメル。

元祖ダンディ。


ピカデリーサーカス(Jermyn Street)に彼の銅像があるとは知っていたのだが、わざわざ見に行くでもなかったのだ。
わざわざ見に行くよりもこうしてばったり会う方がなんとなくロマンティックだからだ(彼にはきっと冷笑されるだろう。いや、無視されるか)。


彼は間違いなくわたしの好奇心をかき立てる英国男の一人で、同時にどこか取りつく島のない男なのだ。
好奇心をかき立てられ、取りつく島がないのは、まさに

「要するに、他の芸術家たちがその作品で認められたように、ブランメルはその人格の芸術でもって認められたのだ。すなわち、ブランメルの価値は、その場限りのもの,彼の人格とともに消滅する種類のものであった。」(生田耕作著「ダンディズム」より)

だからだろう。

おしゃれに命を賭けている男など目も当てられないが、彼の場合は「おしゃれ」をカウンターカルチャーとして使ったのであり、またそれが当時、強烈に有効だったのはとてもカッコいいと思う。
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