goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

お雛様のboudoir







わたしの桃の節句のエピソードを。

子供の頃、お雛様のお支度がどうなっているのか俄然知りたくなった時期があった。

実家のお雛様はおすべらかしではなく垂髪(古典下げ髪)で、女児の夢を紡いでできたような繊細豪華な天冠を戴いておられる。その垂髪の結い方がどうなっているのか、また、着物を一枚ずつ脱がせたらほんとうは何枚あるのか、どんな下履きをお召しなのかと、それらを確認したい衝動に身もよじれるほどだった。

お雛様にそのような狼藉を働いたら大人にバレるのは歴然としているので、まずは三人官女のうちのひとりを犠牲にすべきか、とも。

ついには思いとどまり、牛車、重箱、化粧台などの中身を組紐をほどいて確認するだけで満足したので、お雛様は今も無事だが、わたしがあまりにも着物をベタベタさわったせいか、お召し物はちょっと薄汚れているような気がする。

お雛様はわたしのそういった衝動的な欲望を吸い取ってなお、気高く微笑んでおられる。



(写真は娘のお雛様)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )