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ブルージュの熊はベルセルクか




昨日のプーさんは愛すべきかわいらしい熊だが、実際の熊というのは猛獣に違いない。


ブルージュの記念すべき1人目の市民でありかつ名誉市民の称号を持つのは熊だ。
ヤン・ヴァンアイク広場に沿って立つポータロス・ロッジの壁龕(左)に今もその誇り高き姿を見ることができる。プーさん系ではなくいかつい大熊だ。


以前、「ブルージュの熊」で、この奇妙な名誉市民についてのわたしの空想を書いた。
そして最近また気になることが...

ベルセルク、「狂戦士」という意味の古ノルド語(古北欧語)だ。


わたしが初めてベルセルクという言葉を知ったのはエッダを読んだから

と言いたいところだが、告白すると高校生の頃、妹所有の漫画「クリスタル・ドラゴン」を読んだからだ(笑)。
柄谷行人の「意味という病」の初めの方でたしかエッダが引用されており、それで一度は読んでみたいと思いながらもクリスタルドラゴンで満足していた女子高生であった。

英国へ転居したという単純な理由から最近ケルト神話などに再び興味を持っていて、それで思い出したのだ。あの漫画を。



さてウィキペディアによると、ベルセルクとは

「軍神オーディンの神通力をうけた戦士で、危急の際には自分自身が熊や狼といった野獣になりきって忘我状態となり、鬼神の如く戦うが、その後虚脱状態になるという。」


周辺住民を困らせたという「ブルージュの熊」は「熊」そのものだったのか、それとも「熊のように強い人間」だったのか。

この謎がなぜか強力にずっとわたしの心を捉えて放さないのだ。
もし動物の「熊」ではなく、「熊のように獰猛で強い人間」だったとすれば、それは「危急の際には自分自身が熊や狼といった野獣になりきって忘我状態とな」ったベルセルクだったのかもしれない。

古代からブルージュは北欧に強い影響を受けており、例えば現在の研究では「ブルージュ」という地名も古北欧語起源であると分かっているくらいなので、北欧の人間が入植をしていたり、神話が持ち込まれていてもおかしくはない。
あるいはキリスト教が伝来する前のベルギーの土着信仰が北欧のものと似ていてもおかしくはない。


今度ブルージュに帰ったらあの熊に会いに行ってみよう。
そして「あなたはベルセルクなのですか」と問いかけてみよう(<世界ウルルン滞在記の下條アトムの声でお願いします・笑)。

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