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Brugge Style
mini ジョージ
旅行誌、見るの好き。
その手の雑誌は Conde Nast Traveller をとっていて、「読む」というより正に「見る」という感じでページを繰る。
「読む」のはホテルのクレジットとか、有名人(有名人といっても英国の中堅セレブばかりなのでわたしには知っている人がほとんどいない)への定型インタビューくらいだ。
この定型インタビューは他愛のないもので毎月質問内容はほぼ決まっている。
「前回の旅はどこへ?」
「旅先に必ず持って行くものは?」
「一番好きな行き先は?」
「旅先の失敗談は?」
「次に行きたいところは?」
などなど。
解答を読みながら自分だったらと考えたり、空想をふくらませるのも楽しい。たちまち英国の田舎のリビングがモンテカルロのホテルのリビングに変わる...わけないか。
何ヶ月か前。
バックナンバーを探すのが面倒臭いので覚えている範囲で書くが、女優だかが
「ホテルのミニバアには何が入ってるのを期待していますか?」
という質問に
「ミニ・ジョージ・クルーニー」
と答えていた。
おお、ミニ・ジョージ。ミニバアにはミニ・モエ&シャンドンとかミニミニ・ボンベイ・サファイアとか入ってますもんね。すばらしいセレクション。手の行き届いたサービス。
夜更け、自分の部屋に戻り、ハイヒールを脱ぎ捨て、ミニバアから冷えたスパークリングウォーターを取り出す。あるいは普段は食べもしないスニッカーズ。と、そこにミニ・ジョージだ。ホテルのミニバア付きだからしてタキシードくらいは着ておるだろう。あの目をぱちくりさせながらこっちを見、「やあ」とか言われたら女はイチコロですな。
プライスリストに目をやる。ミニ・モエ&シャンドン・インペリアル、40ドル...ハーフボトルのボルドー、25ドル...ミニ・ジョージ...プライスレス。
いや、いったいミニ・ジョージにはどのくらいの値段がついているだろうか。
金をだしてミニ・ジョージをミニバアから取り出すと決断した女は、断言してもいいがこのミニサイズのジョージをほほえましい方法でいじめるのである。絶対に(笑)。
ジョージはミニのままでもいいが、風呂に湯を張って1時間つけたら等身大になったらもっとうれしい。
ああでもこれじゃ直接的過ぎてユーモアに欠けますな(笑)。
旅行誌は楽しい。
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