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manchester et liverpool




わたしは幼児の頃、歌って踊れるエンターティナーだった。


Manchester et Liverpool...

マリー・ラフォレが歌う物悲しいメロディーを聞き覚えたことが、マンチェスターとリバプールとの初めての出会いだ。

まんちぇすたーえりっっばぷーる...地名だとも知らず。今でもこの曲は全編贋仏語で歌える。他に得意なのは由紀さおりの「手紙」だった。そう、マリー・ラフォレや由紀さおり系が幼児だったわたしの美学だったのだ。

大人はとても喜んでわたしを宝塚に入れよ、と言った。関西では、おもしろい子は吉本へやれ、歌と踊りの好きな子は宝塚にやれ、とアドバイスするのがデフォなのである(笑)。
わたし自身は舞妓さんになりたかったのだが。


あれから数十年。昨夜、闇の中に沈もうとするリバプールへ到着した。

あの歌の通り、すすけた、物悲しい、愛を求める北の街なのだろうか。



今朝はまず、TATE Liverpool の「不思議の国のアリス展」から出動する。
テイトがあり、世界遺産に指定されたウォーターフロントがあり、レンブラントやルーベンスを所蔵するギャラリーもあるなんて、もしかしたらリバプールはみすぼらしい街ではないのかも(笑)。無知と思い込みは世界を小さくするのである。


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