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どの街にも美しい花屋が必要だ








生きて行くのに絶対に必要というわけではないが、生活圏にあったら心が潤うようなお店や、そこが扱う品物というのがある。
子どもの笑い声、太陽の光、炊きたてごはん...などの次に欲しくなる、いわゆる嗜好品の店だ。

人によって心を潤してくれるものは違うだろう。わたしにとっては花屋。パティスリー。喫茶店。本屋。手作りの店。雑貨屋。ホテル。下着屋。香りの店。美術館や音楽堂。挙げ始めたらキリがない。
そしてそういう店は美しくなくてはいけない。度肝を抜かれるほど美しくなくては意味がない。


例えば、街の花屋がスタイリッシュな内装を施して、花の色や形や季節感によって並べ方を変えたり、包装紙やインテリアのひとつひとつに凝ったりする「必要は」ない。
センスがなくても花市で今週手頃だったものを適当にまとめてラッピングフィルムに包んでただ売ればよい(まあそれが味になっている花屋もあるにはある)。
あるいは花屋などなくても生活は続けられる。
でも、でも...


そう。今、半径何十キロかにスタイリッシュな花屋がない街に住んでいるのです。
ロンドンへ花屋の勉強に行こうと思うほど追いつめられています。

わたしが花屋になったらどうぞよろしく。

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