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さくらんぼビールとインディアン・サマーの関係




ベルギーのさくらんぼのビール、kriek 。
召し上がったこと、ありますか?
お好きですか?

わたしは甘い飲み物全般が苦手なので、ベルギーに住まった13年間、たったの一度も、飲んだことがなかった。

だが何の巡り合わせか、引っ越しが決まった今年の夏、晴天の30度を超える日、運河沿いのカフェで、他にチョイスがなかったことがきっかけで、すっかり Kriek 好きになってしまった。
サクランボのビールなんかシャンメリーを飲む大人みたいでかっこ悪い、と言い切っていたのに(笑)。

そうだ、今年の秋はインデアン・サマーだったのがいけないのだ。9月になってもレストランのマネージャーが「ジビエが入っているのだけれど、ジビエを楽しむような気候じゃない。サラダばかり注文が入る、とシェフが嘆いているくらいですよ」と言っていたほどだ。

結局今年の8月、9月に13年分を取り返すようにして飲んだ。
わたしは何をそんなに忘れたかったのだろう?
それとも何をそんなに覚えておこうとしたのだろう?


それが冬の薄ら寒い日が訪れるようになり、わたしの腹にはさくらんぼビール脂肪が溜り、冷蔵庫で冷えたボトルもずっと回転していない。
これは暑い夏の日、じりじり照りつける太陽に向かって豪快にあおるべきものだと思う。冬が寒い国においてはライム入りコロナみたいな季節限定ものなのだ。決してクリスマスのようなお祝い事に飲むものではない。

この750ミリリットル瓶は、せめてにぎやかな女性の集まりで飲むまでおいておこうと思う。




サクランボのビールほか、フランボワーズのビールもある。フランボワーズの方がさらに甘いのではないか、と思う。
赤い色のビールとしては、グレナディン入りの Leffe もある...これもさらに甘い。

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