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Brugge Style
oude materialen
old matelials。この場合は古い建材とか古い建築素材という意味だ。
この本はわたしがブルージュで最初に買ったオランダ語の本。ひとめぼれで。
巻末にはフランダース地方を中心に、南は北フランス、北はオランダの古い素材を扱う店がリストアップされている。
夫の休みの日にはドライブをかねてしばしば見学に行った。
期待が大き過ぎてがっかりすることもあったが、たいていは店主が品物の由来をうれしそうに話してくれ、目の保養になったものだ。
わたしは新しいものだけでできた家や古いものだけでできた家よりも、新しい革袋に古い酒を入れたような(またその逆)デザインが好きなのだ。
コンクリートうちっぱなしの箱に、廃墟から取った床材や梁や窓枠を入れる、というのはわたしの夢。
ブルージュの家には400年前に建てられた時の梁やマントルピースがそのまま残っている。玄関ホールと客用化粧室に敷き詰められている黒い石は、「北フランスの廃教会の床」だったものだそうだ。
そういう由来はとても楽しい。
そういえば、今はなき神戸のある紅茶専門店の壁やマントルピースは、古い家屋を取り壊している時に貰い受けたものだと聞いたことがある。あの店、どうなっているのだろうか。
先日もパリのサンルイ島でこの手の店を見つけ、いろいろ見せてもらった。
ずっとゴシック建築のロゼッタの窓枠(木製ならリビングの壁に、石製なら庭に飾りたい)を探しているのだが、頃合いのもには未だ出会っていない。
英国にも、いわゆるアンティークショップとは違う、そういう店はたくさんあるだろうなあ。
ドライブを計画する時はそういう店を訪問するのを忘れずにプランに入れたい。
これがわたしの少ない趣味のひとつ。
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