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タパス




わが家の近所、徒歩1分にホテルがある。


このホテルのバア、インテリアだけは好みではないが、居心地がよく、気心が知れていて、年中無休で夜中まで開いているから、よく行く。ほとんど毎日夕食前に行く。

16時に学校が終わる娘が、これまた徒歩2分の音楽学校(つまり、うち、ホテル、音楽学校は三角形を描いて位置している)に毎夕通うので、彼女を送って行ってからの1時間を夫とともに赤ワインを2杯ほど飲んで過ごすのだ。

ああ、このホテルとインターネットがなかったとしたら、わたしはブルージュでとっくに屍になっていただろう。死都ブルージュに死す。


で、娘は週末に限り音楽学校が終わってから来てもよいことになっている。
この11歳の少女、ケーキやパンナクック(クレープ)の類いは決して頼まず、必ず「タパス」を注文するんですな。


ここのタパスはタパスでもかなり立派なタパスだ。

レストランのキッチンの事情で毎回7、8品出てくる。例えば炙ったラングスティン、フォアグラのラビオリ、グースレバー、キャビア、グレーシュリンプの一口コロッケ、鳩のコンフィ、鴨、スモークサーモン、まぐろのタルタル、隅の方にオリーブ、ドライトマト、チーズ...そんな感じだ。ええでしょう。お酒の肴好きにたまりません。

りんごジュースやエビアンなどと共に、イッチョマエに酒の肴系を楽しむ...彼女もワイン好きの将来に向かって一直線に進んでいるのでしょうか。


そうなのだ、彼女が大人になって3人で飲めると思ったらもうワクワクする、ということを書きたかったの。
この近所のホテルでもだが、セイシェルの夕焼けを見ながらとか、NYで待ち合わせて、とか。
彼氏もいける口じゃないと困ります(笑)。

わたしの老後にはこういうささやかな楽しみが満載なのだ。

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