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Brugge Style
エイジズム
わたしは長い間、娘に嘘をついていた。
「わたしの年?31歳。」と。
娘が3年生くらいのころ、やたらと人や動物の年齢に興味を持っていて、その時に
「絶対クラスでお友達に言いふらすやろ」
という読みが、わたしにとんでもないサバを読ませてしまったのだ。
そういうわけでわたくしは当年とって33歳ざます。
娘は22歳の時に誕生いたしました。
先日、娘のクラスに臨時の先生が来られた。彼の頬が薔薇色で学生のような雰囲気だったから、
わたし「高校生みたいな人ね」
娘「だって24歳だって。若いでしょ。ママは24歳のとき、何をしていた?」
わたし「まだ日本の大学で勉強していましたよ。」
娘「....」
それでわたしは告白する気になったのである。
娘は初め、笑って信じてくれなかった。
「わたしがあなたにずっとウソを言ってたことがショック?それともわたしの本当の年齢がショック?」
「本当の年(爆笑)」
別にわたしは「数字なんてただの背番号!」とか「40歳というかわりに40カラットと言うの(ハート)」みたいな気色の悪いことを言うつもりは全くない。
年齢なんて関係ない!と言うのは、もう何歳だから、まだ何歳だから、と年齢に異常にこだわるのと同じ心持ちである。
反対に年齢に厳かな意味を持たせるつもりもない。
社会的に意味のない言葉というのは存在しないから、年齢から意味を完全に剥ぐことは不可能だが。
ああ、わたしも知らず知らずのうちに、成熟をよしとしないアメリカ文化の洗礼を受けているのだな。
50歳前後になったらフェイスリフトくらいはやるかも...と友だちと真剣に話し合っていることだし...
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