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la grande dame




義理の母は身長170センチ、押し出し堂々たる女性である。

加えておしゃれが大好で、「おお!グランダム」と誤解(?)されることしばしばであるが、彼女の中の人は一昔前の小さな少女であり、はにかみやで、そこが逆に落ち着いたマダムの風格、と勘違いされるわけだ。


先日も友人が彼女と初対面の挨拶をかわし、「ヨーロッパのマダム、っていう感じだわあ」とほれぼれ言うから、

彼女の人となりをひとことで表わすとですね...



娘のお友達が遊びに来てくれた時、

「まいちゃんとまきちゃん。まいちゃんはパパがベルギー人、ママが日本人でアントワープに住んでて、
まきちゃんはご両親ともに日本人でブラッセルに住んでるの。」


「まあっーかわいいわあ!

で、二人、姉妹?!」



この逸話ほど彼女のエッセンスを表すものはないと思う。

このように人の話を全然聞いてなくて、いつも失敗するわけです。


このうえなく人のいい女性なんですけれどね...
わたしが祖母になっても彼女ほどは孫に好かれないだろうという自信があるほど。





本当に少しの邪気というもののない人物なのだが、物の分かった方は、そういう人物の及ぼす害毒の方が時に大きいということをご存知であろう。
そしてこのように人のことを笑っていながら、もちろんMoetを表す逸話もある。またの機会に。



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