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Brugge Style
チョコレート
子どもの頃、チョコレートが大好物だった。
プロフィールを書く必要がある時には「好きな食べ物、チョコレートとすいか」と記入していた。
今なら「寿司とメロン」かな...
が、山腹にある実家近辺には、菓子屋はもちろん商店が全くなかった上、菓子類摂取を制限されていたため、わたしは常に甘いものに飢えた餓鬼そのものなのであった。
普段のおやつは果物かドンクのフランスパン、良くて出入りの和菓子屋が持ってくる和菓子だった。
この和菓子屋は1メートル四方はあろうかという重箱を何段も重ねて大風呂敷に包み、背中に背負い、坂の上にあるわが家にどこからともなく現れる品のいい初老の男性だった。
重箱には季節を象った色と形とりどりのお菓子が綺麗に並び、わたしは子どもだったから当然「だんごより花」主義で、見た目は地味だが食べて味わい深く舌の満足度も高い大福などより、色気たっぷりの華やかな練り切りを選んでは喉の通りの悪さに毎度涙を飲むとともにリベンジを誓うのだった。
あ、チョコレートの話だった。
たまの贅沢のチョコレートはお土産で頂戴するハーシーズの板チョコか、モロゾフのもの(当時のモロゾフ本店が記憶にある方がいらっしゃるだろうか?)。後は明治の板チョコですな。
明治の板チョコ命だった時代が何年もあったにもかかわらず、先日、何十年ぶりかで食べたその味は思い出とひどく違っていて、夢の中で味わっているかのように無味無臭な感じがし、プラスティックはきっとこういう歯ごたえと味がするに違いない、と思った。
近頃食べておいしいと思ったのはシカゴで買ったキスチョコ。昔よりも味が良くなっていませんか?
それから友人からマドリッドのお土産に頂いたCACAO SAMPAKAのチョコレート。これは非常においしかった!
ベルギーに来てからチョコレート消費量が落ちたのは、わたしが元々プラリネではなく、板チョコやトリュフの類い(チョコレートそのもので勝負する系)が好きなせいもあるのだが、なんとも皮肉なことだ。
以前はがんばって書いていた「ブルージュ/ベルギーのチョコレートを紹介する記事」も、今では再開の目処が立たない。
あまり好きじゃないものを片っ端から試食して太るなぞ洒落にもならん、と思うのであった。
チョコレートがあまり好きではない、と公言する日が来るなんて...
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