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Brugge Style
ベルギー税関
アメリカから小包が届いた。
ベルギーの悪名高き税関は、小市民から小銭をむしり取るのを主な業務としている。
リーズナブルで明快な設定ならば、わたしとて喜んで国庫に金を納める。しかし彼らは、そんなせこい愛国心は一ミリグラムも残らないくらいの勢いで追い剥いで行く、生え抜きのエージェント組織なので、小消費者としては保身対策を講じなければならない。
わたしは、アメリカでネットショッピングをする場合は、送り先を夫の取引先に設定し、彼の出張先まで持って来てもらったり、転送してもらったりするのが常だ。が、この後2ヶ月くらいはアメリカ出張がないと言うし、まあいくらなんでも消費税の21パーセントプラス関税ぐらいだったよね...と、数年ぶりにベルギーの住所へ直接送ってもらった。
300ユーロの買い物に対して、かかった関税が150ユーロ。せっかく送料は19ドルにまけてくれたのに。
ここ何年もアメリカのショップ(主に百貨店)から直で送ってもらわないようにしていた理由を、郵便配達人の半ズボンを見ながらはっきり思い出した。
ベルギー税関は、人々に恨まれても、人間はのど元を過ぎたら熱さを忘れてしまうものだと熟知しているのだ...
途方もない研究蓄積を誇るに違いない恐るべき機関である。モサドやかつてのKGBのように組織されているに違いない。
今、300ユーロに対して150ユーロ、と明記したメモをオフィスの目立つところに貼った。
のど元を過ぎても忘れないようにしよう。
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