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犬と




実家ではシーズを飼っていた。


ボジョレ・ヌーボー解禁の日に、母が友人の神父さんから頂戴して来たので、当時妹の彼だった男の子が「ボジョレ・ヌーボー」と命名。
ぼじょれ、と呼ばれていた。

毎朝、家族の誰かに玄関を開けてもらうと、勝手に門をくぐりぬけ1人きりで散歩に出かける犬だった。そう言えば彼が震災で助かったのも、1人で逃げて行けたから。もしかして何かの下敷きになっているのかも...と怯えていたら、何時間かして家族の元に帰って来たのだ。
彼も相当おバカさんだったけれど...


.....



ブルージュのわが家の子犬ももう6ヶ月半。

ドッグ・スクールのトレーニング(だけ)が得意で、トレーナーから「なんておりこうなんだろう」と絶賛されるも、家ではあいかわらず能天気、ノータリンぶりを発揮している。
バカな子ほどかわいい...昔の人は巧いことを言ったものだ。



彼女が来てから、わたしたちの生活ペースも変わった。
娘が誕生して以来の大きな変化である。
今までのように突然ブラッセルでお泊まりするなどもってのほかであるし、彼女が1人でお留守番をしていると帰宅時間も気になる。娘はおもちゃを床に広げることができなくったし、家から全く出ないゼイタクな日曜日も夢。


一番の変化は散歩の時間がさらに長くなったこと。
もともとわが家は、特に夫に時間があるとブルージュの街なかをぶらぶら散歩ばかりして(は、飲んで)いるメンバーなのだが、今まで車で行って帰って来たような郊外も、お天気が許せば彼女を連れて歩くようになった。


そして!
わたしは早朝散歩に出かけたいばかりに、午前中から予定のある日は朝なんと5時起き~。
まあ、雪でも降り出したら早晩挫折するだろうが、この季節、ブルージュの旧市街の周りを運河沿いに巡る豊かなグリーン・ゾーンを歩くのはほんとうに味わい深い。


断然ハイヒール派で、娘が乳母車に乗っているときでさえ、ブルージュの石畳を華奢な靴で歩いていたわたしも、さすがに散歩用スニーカーを購入した。最高に健康になったような気分。


今日は今まで車でしか前を通らなかった手作り帽子屋のウインドウをチェック。
真冬用に暖かい帽子をあつらえようか...


(写真のグリーン・ゾーンが緑緑しているのが季節感に乏しい感じがするが、今年は暖秋で、つい先週くらいまで、ほんとうにこんな色だったのだ)


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