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Captain Blackadderの墓標を訪ねて




ベルギー王国が位置する土地は、昔から地理的に戦場とされる運命にあったそうである。


ブルージュ周辺にも古戦場が数多く残り(新しくは第一次、二次世界大戦の)、今となっては、悲しいほど美しい青空の下に広がる草原が訪問者の胸をしめつける。


娘が祖父母と一緒に第一次大戦当時の戦場の一つDiksmuideへ行った(当時の塹壕の様子を展示するIjertorenやハイキング・コースなどに整備されている)。

5歳の彼女に予備知識として、戦争とはどういうものかということ、大きな戦争があった(今もある)ということなどを説明していたのだが、具体的に何かちょっとした例を、と考えたところ...


思いついたのが英国の秀逸なコメディ「Blackadder」シリーズ。最後のエピソードは第一次世界大戦下(1917頃)の西部戦線が舞台で、主演のRowan Atkinson演ずるCaptain Blackadderがなんとか生き延びようとムダな努力を繰り広げる...というストーリー。

コメディと言えど、最後はシンプルで、ある意味現実的な幕切れなのである。皮肉で、そして想像を絶するほど悲惨...悲惨なだけでなく、皮肉だというところが「戦争」ではありますまいか。

とにかくBlackadderファンの娘は一発理解(少なくともどういった状況かは理解した模様)したし、出張中の父親にも電話で「Blackadderが戦ったところを見に行くのよ」と説明していた。



帰宅後。
彼女にとっては展示物が相当ショックだったらしく、爆撃の音や内部の狭さ暗さ、歩兵の様子などを何度も説明してくれた。西部戦線の惨状は有名だが、彼女の熱弁に刺激されてあらためてこのページを拝見。こういう時にインターネットって本当にありがたい。



...




Rowan Atkinson、彼はMr. BeanやMr. Englandなどの「アホキャラ」で有名だが、実は「頭の切れる皮肉な奴」をやらせた方が千倍おもしろい。
シリーズ最後のエピソード、「Blackadder goes forth」は彼がそういうキャラを演じていておすすめ。


...コメディのおすすめをしているのやら、西部戦線の悲惨さを語りたいのやら訳のわからない展開になってしまった...



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