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the dream 真夏の夜の夢




真夏というには寒いイングランドですけど...毎日20度くらいで。


今シーズンのロイヤル・バレエも終わりに近づいてきた。


昨夜はフレデリック・アシュトン

The Dream(シェイクスピア『真夏の夜の夢』)

Five Brahms Waltzes in the manner of Isadora Duncan 

The Walk to the Paradise Gardenby Sarasota Ballet

Hamlet and Ophelia

Rhapsody

Rhapsodyのメインは前田紗江さんと五十嵐大地さん。
新鮮で実力があって、めちゃくちゃ盛り上がった!
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the winter's tale




前回のMarianelaNunezとMatthewBall (このメイン・キャストでの今シーズンの2回目の公演)よりも練りに練られた公演で、素晴らしかった。




愛らしいマリアネラ...
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バレエ『冬物語』 春の来ない冬はない




The Winter’s Tale『冬物語』はシェイクスピア原作のバレエだ。

初演は2014年、あれはもう10年前...
Christopher Wheeldon が制作振付した 3幕作品は、1965年のケネス・マクミランの『ロミオとジュリエット』以来のシェイクスピア作品であり、英国ではやはり期待が大きかった。

10年前の初演時にこの作品を見た、当時14歳だった娘は、Christopher Wheeldon作品といえばのAlice's Adventures in Wonderland『不思議な国のアリス』に感銘を受けた後だったため、この作品を絶賛した。

14年しか生きていない人間に、この作品のどこがそれほど感動的だったのだろうか、と考えた。
最近、娘に質問してみたものの「覚えていない」と言う...

わたしは子供にはまだ早いとか、子供にはわからないだろうなどとかは、あまり思わないし、子供向きか難解かを基準にして娘に紹介したことはない。
小説でも映画でも芸術でも人生のその時点でしか受けられない衝撃はある。「全くわからない」というのは貴重な体験だ。
例えば、小学生だった娘にある小説を紹介したとき、夫は「この本はフランス革命が何か知らないと面白くないでしょう」と言ったが、わたしは「この本を読んでフランス革命が何かを知るのです」と言った。今もそう思っている。


今シーズン再び The Winter’s Tale『冬物語』を見て、わたしはこの作品の激しいコントラストに衝撃を受けた。
嫉妬と猜疑心で何もかも失うシチリア王の世界は「冬」、暗く、冷たく、まるで地下のようだ。王の狂気を表現する蜘蛛のように這う動き。
彼の子の世代が生きるボヘミアは、光と彩り、音楽、喜びと希望に満ちた「春」。地上の世界。螺旋のように複雑で、蝶のように飛んでいってしまうようなジャンプ。

このふたつの世界を取り持つのは、王妃の侍女頭であり、彼女は二つの世界を行き来する。さしずめギリシャ神話の「ヘカテー」。

ならば王妃は娘ペルセポネを奪われるデメテルと...つじつま合うなあ。


人間の営みには冬がある。しかし、必ず春は来る。
人間は成長して、次の次元に繰り上がらなければならない。
こういったストーリーの原型は世界中どこの神話、民話やおとぎばなしにも見られる。
とすれば、14歳の娘が惹かれたのも当然かもしれない。

下敷きにギリシャ世界があるのがわたしがこの作品を好きな点でもある。
気のせいではなく、衣装や舞台装置や登場人物の名前もそうなのです...


最後になったが、昨夜もわが女神Marianela Nunezは素晴らしかったです(王妃役)。
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swan lake 2024 marianela nunez




最愛のひと、Marianela Nunez の2024年シーズン『白鳥の湖』は昨夜で三夜目を終了、次に『白鳥の湖」がかかるのはいつかなあ...2年後くらいかなあ。


白鳥のオデット・オディールのように容姿が美しいダンサーはそれこそいくらでもいると思う。

しかし、白鳥のオデット・オディールの美しさをこの世に現すのは、彼女が当代一だと思う。


次はWinter's Tale!!


...


後日談

今シーズンのMarianela Nunez の『白鳥の湖』は、わたしは3回とも見、どれも卒倒しそうなくらいすばらしかったが、特に2回目が突出していたと思う。

後から娘に聞いたところによると、3回目が終了した後、インスタグラムか何かで「次回はもっと上達してみせます」と書き込んでおられたそうだ。

修行者ではないか...

修行者、求道者に「これで完璧」というのはない。

わたしたちは最高の芸術家がみなそのように言ったのを知っている。
レオナルドはこう言っている。
“Art is never finished, only abandoned.”
「芸術は決して完成しない。ただ途上、未完成(で放置された)なだけだ」

芸術家とは、その茨の道を矜持とともに行く覚悟のできている人のことなのだ。

凡人は頭を垂れるしかないですね。
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marianela, i love you!!!!


写真はご本人のFacebookから借用


わたしはロイヤル・バレエのMarianela Nunezの公演は全部見る。

というのは、毎回「今までで最高」の(ありえないけどありえる)パフォーマンスが見られるからだ。

一回を逃すのがもったいなく感じるのだ。


今シーズンの『白鳥の湖』では彼女は3回オデット・オディールを演ずる。

前回の記事の、スーザン・ソンタグの言う「キャンプ」アートの代表格ですな。わたしは『白鳥の湖』を何よりも愛する。

1回目も卒倒しそうなくらいだったが、2回目の昨夜もまたそれをさらにしのぐ究極の仕上がり(毎回究極)、もうもう、ほんとうにこれが見られるなんて、卑小なわたしも神様に祝福されているのではないか...


よく、ダンサーを褒めるのに身体が柔らかいなどと言うが、そのような次元ではまったくない。

昨夜も近くのグループが声高にその話をしてた。

関節が自在、でもない。

彼女は身体の極最小単位が動くのである。

それは、全くもって武道で言う「気」のようなもので、わたしは外国人にはそれをどう訳せばいいのかよくわからない。
日本の文化や哲学に根ざした概念である「気」とは、身体や精神のエネルギーであり、その集中や調和を意味し、個人と宇宙の生命の力そのものである。

この気が自在に動くものだから、動きによい意味での流れるような「粘り」がある。
たとえばあの足の裏の優雅な粘り!

気が動くことによって、次の動き、次に移動する場所、パートナーとの兼ね合い、音楽に乗ってとか、そういった思念を起こす必要もなくなる。
思念は、動作の間と間に奇妙な「間」をつくる。

Vadim Muntagirovもますます優雅で美しく強く、色香ただよい、自分が前へ前へと出てくることもなくサポートもうまく、Marianelaの相手役で北極星のように輝く。


あまりにも興奮して、昨夜は非常に疲れた(笑)が、気分が最高で、よく眠れた(笑)。

今週末の3回目はどうなるのだろう。
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