オランダの風2

Wind from Holland 2
   brug43

マリス・ヤンソンス

2019-12-02 14:12:06 | その他
昨日 (12/01)、マリス・ヤンソンス/Mariss Jansons の訃報がWEB新聞の見出しページに小さく載っていた。先の記事
は有料となっており、購読契約をしていない私には詳細は分かりませんでした。

数時間経った頃に他のサイトで詳しく読むことができました。やはり私の大好きなラトビア出身の指揮者、マリス・
ヤンソンス/Mariss Jansons の訃報記事でした。かなりショックを受けました。76歳という指揮者として油の乗りき
った時期にあり、世界中の高名なオーケストラから指揮依頼を受け多忙な人生を楽しんでいるものと思っていました。

死因は心臓発作だったようです。彼はここ数年、心臓に問題を抱えていらしたようです。私はそのことを知りません
でした。心からのお悔やみを申しあげると同時に、素晴らしい音楽の楽しみを与えてくれたことに感謝しております。
ありがとうございました!

彼は2004年から2015年まで RCO (王立コンセルトヘボウ_オーケストラ_アムステルダム) の首席指揮者でした。
その間、随分と楽しませてもらったものです。会場のコンセルトヘボウだけでなくこの楽団は放送にも積極参加をして
くれていましたから、テレビ/ラジオでも大いに楽しませてくれました。

若い指揮者たちの育成にも積極的で彼のマスター・クラスのレッスンがテレビ番組として放送された時はビデオを録り
何度も再生して楽しみました。レッスン内容がとても楽しいらしく、若い受講者たちに人気が高かったようです。

ヤンソンスさんは、こんな風に↓指揮している姿がとてもエネルギッシュで贅肉なんてひとかけらも付いていないカッ
 

 
コよさ! このカッコいい指揮姿もあり、新年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートに3度も登場した人気
指揮者でしたね。でも、彼の言動からは彼が人気者であるムードなんて1ミリも感じさせませんでした。誠実さの塊み
たいな人でした。^ム^)。

世界中で「コンドレアンセ!」と彼の訃報に追悼の声がかけられています。彼は膨大な録音/録画を残しています。R
COは彼の追悼にと彼の残した大量のビデオの一部をRCOのサイトで公開しています。上の彼の画像をクリックする
とその内のビデオの一つにジャンプするようにしておきました。素晴らしい演奏と、高画質/高音質を楽しむことがで
きます。この高画質ならフルスクリーンモードにしてお楽しみいただけると思います。

クリスマスコンサート

2018-11-27 09:47:29 | その他
以前、ブリッジクラブでパートナーを組んでいたことのあるベティが華麗に変身。
クリスマスのコンサートにこんな荘厳なプログラムのコーラスのアルトとして歌
います。

12月15日(土)の会場は、あの「アンネフランクの家」のお隣にある、アム
ステルダム最大の西教会です。この日、私はベティからご招待を受けています。
とても嬉しいデス。
 

  (画像をクリックすると主催者のオリジナル_ページへ飛ぶようリンクしてあります)


落書き

2018-10-10 11:53:54 | その他
昨夜は遮光用の分厚いカーテンを開けたまま寝てしまった。グラス_カーテンは閉じていたが。今朝は
東からの強い陽光で目が覚めた。ここ何日か、インディアンサマーというか小春日和のようないい陽気
の日が続いている。日本だと11月くらいじゃないと小春日和とは呼んでやらないのじゃなかったと思
うけど、ここではそう呼んでいいと思います。周りを見回すと東京あたりの11月の風景みたいです。

グラス_カーテン越しに青空が見えるのだけどなんか妙な感じがする。グラスカーテンを開けて見たら、
青空にひどい落書きがしてある。飛行機雲です。急いで階下に降り裏庭に出て見上げたけど、飛行機は
一機も見えませんでした。どことなく日本の「井桁」を感じさせるのが面白いので写真を撮っておこう
と、カメラを持ち出し撮りました。
 

 

 
1枚目は東の空。2枚目はほぼ頭上。

写真を撮ってから気がついたのですが、パジャマの下は履いていましたが、上半身は裸でした。(^^ゞ
急いで階上に戻りシャワーを浴びました。外の冷たい空気に触れたので熱いシャワーが気持ちいいです。
衣服をつけ階下に降りブランチをいただきました。

昨夜はブリッジクラブへ出かけ、帰宅してから翻訳の仕事をこなしベッドへ行ったのは午前4時くらい
でした。今週になってから睡眠時間を削って仕事をしていますが、今のところ睡眠不足とは感じません。
このまま続ければ、あと10日ほどで完了できそうです。もう一踏ん張りです。^ム^)。

2018-09-15 13:30:10 | その他
昨夜は久しぶりにセンターへ出かけ運河沿いのカフェのハシゴをしました。最初は
ビールを飲むには少々涼しくなりすぎたように感じましたが、一杯目をいただけば、
そこはそれ、すぐに酔っ払いの仲間入りとなり、体内に熱い血潮が流れてくれます。
雰囲気というご馳走がおかわりのスピードを上げてくれちゃいます。(^^ゞ

  ♢

今朝はのんびりと起き出し、コーヒーの後、きしめんを作りました。いい花かつお
があったのでたっぷりと乗せました。久しぶりなのでとても美味しかったです。普
通盛りですが、お代わりしちゃいました。

食器を洗い乾かしている最中に気になることを見つけました。愛用の紫檀の箸が汚
れて見えます。洗いかたが足らないのではなく、毎回洗剤を使って洗っているので、
紫檀が本来持っている僅かな油成分まで洗い流してしまったようです。

ちょっと手入れしてやらないと可哀想だなぁと、試しにトルコの最上のオリーブ油
を少し浸したペーパータオルで何度かマッサージしてやりました。すぐに油を吸収
し、真新しいペーパータオルで油分を拭き取ろうとマッサージを続けたら、買った
時と同じようないい光沢が戻りました。この油はとても純でほんの微かな香りしか
感じさせない上物です。味もほとんどニュートラルで食材の邪魔をしません。これ
なら箸ポリッシュに使えます。^ム^)。

で、暇にまかせ手持ちの紫檀の箸全部をオリーブ油で丁寧に磨き上げました。うん、
なかなか美しくなりました。気分がいいので写真に撮りました。で、ブログの更新
をすることにしました。へへ。

下が箸たてに立てた写真です。ええ、愛用の紫檀の箸なんて言ってもこんなにたく
 

 
さんあるんですよ。昨年春に纏めて買いました。突如、割り箸を使わないことにし
てしまいました。別に割り箸に問題があった訳ではありません。客にも割り箸を配
らず、ナイフ/フォークのカットラリィとは別に、この箸たてをテーブルの中央に
置くことにしました。箸置きもね。

あ、すごく好評ですよ。こんな美しい木材から作った箸なら洗って何度も使いたい
よね!って。オイルを選べばキレイに磨き上げられるし...。それに自然にも優しい!
なんて...。私は自然に優しくなんて特別には考えていません。家具製造の過程で出
る切れ端等を利用して製造しているようですからコストはそれほどにはならないよ
うです。私がペイできるんですから。中国製です。中華街で仕入れました。かなり
のスペアを買い在庫してます。(^^ゞ

さて、買い物に出ます。

柳3景

2018-09-01 16:37:35 | その他
9月になりました。今朝はちょっと冷え、早朝から仕事にかかった私は寒くて暖房を入れてしまいました。
9月1日のアムステルダムは残暑のある東京近辺とは違いますね~。もはや夏の香りは消え去りました。
とはいえ暖房を入れて半時間も経つとちょっと暑いな~となり暖房は切りました。家の中はまだ夏の名残
りの空気が残っていたようです。午後には20度を越える上天気になるとの予報。(^^ゞ

仕事は順調に進んでいたのですが、午後のお茶の時間に身体を動かしたくなり散歩に出かけました。近所の
運河沿いを歩きました。ついでに、今朝あれだけ寒かったのだから初秋の気配が漂う「我がビレッジの秋」
を撮ってブログを更新しよう!とカメラを持ち出しました。

今朝は寒かったですが、まだ秋の気配なんて私のビレッジにはほとんど見られませんでした。私の庭でも秋
の花へ移行中とはいえまだ夏の花がけっこう咲いてます。他の家の庭も同様です。笑)

で、下のような柳のある景色を3つ撮ってきました。私はこのヨーロッパの柳のある風景が大好きなんです。
 

 

 

 
別に秋に特別キレイに見えるなんてことはないのですが、空気が春や夏より澄んでますから成熟した柳の葉
とよりマッチしているとは思います。日本の柳に比べると大きくなりますね~。とても逞しい樹姿を見せて
くれます。健康的で、日本のようにこの柳の下に幽霊がでるなんて想像できません。泥鰌なら...。笑)

今月中に秋の気配を感じたら改めて「我がビレッジの秋 '18」をやりたいと思います。

では、仕事に戻ります。^ム^)。


買っちゃいました!

2018-08-21 09:26:46 | その他
アムステルダムはすっかり秋となりました。暑くもなく、涼しすぎることもない、気持ちのいい日々が
続きます。予報では雨が多くなりそうなんて言ってましたが、お湿り程度の降雨でした。

先週のはじめに、中華街へ出かけました。急に思いついたことを実施すべく...。はい、中華料理をもっと
 

 
簡単に上手に作りたいと思いまして、中華包丁とあの丸く分厚いまな板を買ってしまいました。この夏ま
で一度もこんな道具を欲しいと思ったことなかったのですが、魔が差したというか、衝動的に沸き起こっ
た気持ちに従ってみました。^ム^)。

本当は、このどっしりしたまな板だけを欲しいと思ったのですが、すぐにあのデカイ重量感のある中華包
丁がないと、まな板は生きないかもしれないなぁなんて気持ちになり、セットで買っちゃいました。デカ
くて重い中華包丁はけっこう練習し、慣れないと使いこなせないだろうな~なんて考えていましたが、そ
うでもなかったです。割とすんなり慣れ、けっこう使いこなせるようになってます。(^^ゞ

ただし、切れ味不足でした。2時間ほどかけて刃付けをしました。持ち帰った時よりはるかにいい切れ味
が得られました。つまり、私の使いやすいものに変身しました。こんな重くて大きい刃物が切れ味が悪く、
切るべき対象物の上で切れずに滑ったりしたら怖いですよ。とても危険ですね。

子供の頃、親父の依頼で家に出入りしていた年配の大工さんにときどき遊び相手になってもらいました。
その折、オモチャや遊び道具を加工するための小刀の研ぎ方をみっちり教えてもらいました。当時の子供
達は遊び道具を木や竹で自作するか家族の誰かに作ってもらうのが普通でしたから。ノコギリや小刀を使
い仲間達といろいろ技を競い合ったものでした。この経験は将来就くことになる仕事を選択する上で大い
に影響を及ぼすことになるのでした。そういえば、この年配の遊び友達の勧めで、お袋の使う包丁セット
を切れ味鋭く研ぎ上げて大喜びさせたのでした。^ム^)。

この秋から冬はあのカットカットで食材を切りそろえる中華料理を思い切り楽しもうと思います。友人達
を招待してのブリッジディナーにも役立ってくれそうです。笑)

ご近所の風景

2018-06-07 11:55:24 | その他
先週末に花苗をたくさん購入し、フロントガーデン/バックガーデンとも仕上げました。あとは暑さで
乾燥したら水やりをしてやるくらいでOKです。まあ、雑草駆除は頻繁にやってやらなければいけませ
んが、生え始めた時にやれば軽い仕事です。監視をしっかりしましょう。微笑)

熱波が来ているので30度くらいまで気温が上がります。今朝は強い日差しが当たる前にと、たっぷり
水を花達にやりました。今月末くらいに花が満開となり美しい庭になる筈です。来月早々からブリッジ
の試合を組んで楽しい戦いを開始するつもりです。^ム^)。

水やりを終えたあと、ご近所の緑がキレイなので写真に撮っておこうとカメラを持ち出しました。久し
ぶりの撮影です。

家の前の通りから左を向き撮りました。いい緑の大樹が道を挟んで2本あります。熱波の強すぎる陽光
 

 

 
を和らげてくれます。ありがたいです。熱波の時はネ。普通の夏日の25度強くらいの時は日陰を作りす
ぎるんだよな~!なんて人々の不興を買うこともあるのです。ホンに人間とは勝手な生き物です。爆笑)

家の前の通りを右に50メートルほど行くと割と大きな運河にぶつかります。ここは大きな樹木が運河の
両脇に連なりますから、素晴らしい緑が見られます。同じく熱波の時は嬉しい木陰を作ってくれますが、
普通の夏日には光量不足の原因になりかねない陰を落としてくれちゃうことになります。この近くの家々
のフロントガーデンは明らかにその悪影響を受けてます。で、日陰に強い植物を植えて凌いでいますね。

でも、バックガーデンには十分な陽光を得られるようデザインされているので、苦情は出ていないようで
す。このビレッジは120年ほど前にアムステルダム派と呼ばれる建築専門家グループによってデザイン
されたそうです。私が好んで取り上げる中央駅裏の大きな水路沿いにいくつもあった造船所に働く人々の
ための住宅、私の家はそのエンジニア達のためのものだったようです。微笑)

運河の緑多き風景写真です。キレイな柳が何本も植わっているのですが、私のカメラと技量ではなかなか
その美しい全体像を捉えることができません。日本の柳に比べると巨大なんですよ。

この柳は若い小型のものです。対岸に植わってます。これだと運河の広さの距離でも全体像を撮れますが、
 

 

 
もっと大きな普通サイズ以上の柳ですと、こんな風にアングルをつけて撮っても収まりが悪いです。いい
被写体だと思うのですが、いい全体像を撮ろうとすると高価なレンズが必要になるんですよね。そんなの
買う気ありません。爆笑)

おまけです。運河のあたりから家へ戻る時、アオサギが私の家の前の棟の屋根に舞い降りていました。
 

 

 
アオサギが私たちの家の屋根や庭に舞い降りるのはやはり珍しいです。いい被写体ですから撮りました。
見ていたら羽虫でもいるのか、けっこう時間をかけてあちこちをつつきクリーニングに専念してました。
これをするから美しい姿を保てるのだと思いますね。まあ、人間も同じようなものですね。

気温は30度くらいまで上がって来ました。ランチはソーメンでも茹でようと思います。^ム^)。

大谷投手のキャッチャー

2018-04-11 19:23:35 | その他
大して野球を知らないのに、ことに技術的なことなんてゼンゼン! でも、またまた野球ネタです。爆笑)

下の写真は大谷投手が投げる時に受けてくれるエンゼルスの正捕手 マーチン_マルドナード捕手です。大
谷投手が初めて投手として登場した4月8日 (日) も彼が受けていましたね。試合後、大谷投手がこのマル
ドナード捕手の捕球技術の素晴らしさを挙げて、フォークボールを投げる時、捕逸を恐れなくていいので
思い切って投げれるというようなことを言い、感謝していました。

フォークってスロービデオなんかで見ていても、捕手の予測を超える変化をしてしまうことがあるようで、
ワンバウンドになったりして、捕手がボールを後逸してしまうシーンを何度も見てきました。でも、この
マル捕手はほぼ (私の見た限り)100パーセント大谷投手のフォークをグラブの中に納めていました。べ
つに難しいことをしているようになんてまったく見えませんでしたね~。

で、このあいだの2回目の登板で完全未遂の試合をやって勝った翌日の、大谷選手はお休みの4月9日に
 

 
ちょっとスゴイことをこのマルちゃんがやってくれちゃいました。日本のサイトでもほんの少しだけこの
プレーのことに触れた記事がありましたが、ビデオで見れたかどうか知りません。。。上のマルちゃんの
画像をクリックするとそのマルちゃんのやったスゴイことのビデオのページへ飛べます。再生ボタンを押
してご覧ください。


マルちゃんの名前の通りかなり太めの丸っこい身体で激走し、ホームでの相手キャッチャーのタッチをか
い潜ってホームインするリアクションが素晴らしいデス!

えっと、私は若い頃にボクシングをやっていて学んだのですが、相手のパンチを避けるのに一番大事なの
は動体視力なんですよね。もちろん素早いリアクションは不可欠ですが、まず目で追えることなんです。
このビデオでのマル捕手の動体視力が本当に素晴らしい。それをリアクションに結びつける能力も凄い!

最初の、大谷投手のフォークのキャッチングの話に戻しますが、このマルちゃんの動体視力と運動能力が
あれば、大谷投手のフォークのキャッチングは難しくないでしょうね! 大谷投手のフォークの威力が日本
時代より増したように見えちゃうのは、なん (殊に後逸) の心配なく投げていいなら、集中力が上がりコン
トロールや球威が上がるでしょうね、絶対 !!!


MLB実況中継

2018-04-06 01:56:33 | その他
エンゼルスの大谷翔平選手が素晴らしい活躍を始めました。もう本当に信じられないようなプレー
の連続です。開幕までのスプリング_キャンプを経て大谷選手はさらに進化したみたいですね。多分、
日本にいた頃より逞しくさらにクレバーな選手になっているようです。

日本でいうところのオープン戦では散々の結果でしたが、どうやらやってはいけないことを意識的に
やってみて、悪い結果が出たところで、その悪い結果を彼のあの飛んでもない分析力を以って勉強し
ていたんじゃないだろうか?! なんて...穿っことを考えてしまいました。(^^ゞ

ヤンキースの田中選手が昨年のスプリング_キャンプで真逆のことをやっていたようでしたが。微笑)

   ♢

先週、大リーグが開幕する前にこのブログ記事のタイトルになっているネットでの「MLB実況中継」
を視聴できるよう契約をしてしまいました。大谷選手をどうしても追いかけてみたいので。オランダ
は野球が盛んとは言えませんから、テレビの米国からの実況中継はありません。で、このネットでの
実況中継は日本よりは見やすい時間帯で放送されますからね。・・・。^ム^)。

彼の登場した4試合を全部見ました。この4試合だけで「MLB実況中継」の年間受信料を払っても
いいと思いましたよ。へへ。これから先が更に楽しみです。

   ♢

本日の記事はちょっと別のこと・・・。大谷選手はまだ23歳。大リーガーとして英語がちゃんと
話せるようになってほしいですね~。それもできるだけ早く!!!  多分、彼ならできると思います。

でね、彼のすぐ近くに素晴らしい英語を話す人がいるのでした。アメリカ人の英語なんですが、あの
アメリカ英語について回る、アメリカ英語独特のアメリカ訛りがないのですよ。英国英語の持つ美し
さはありませんが、とても心地いい響きで聴きやすいです。とても実直な方のようで、安心してその
話に引きずり込まれたくなります。(^^ゞ  彼の名前はマイク_ソーシア。エンゼルスの監督です。

彼が MLB でインタビューを受けているビデオがあります。3日の試合の後のインタビューで大谷選手
 

  (画像をクリックすると MLB のオリジナル_ページへ飛ぶようリンクしてあります)
 
のことを話しています。このインタビュー記事は日本のいろいろな新聞で紹介されているので、訳す
つもりはありませんが、日本の過去と現在大リーグでプレーした/しているプレーヤーとの繋がりを
話しながら、これから先、大谷選手は ケン・グリフィー・ジュニア や マイク・トラウト のようなプ
レーヤーに成長していくのじゃないだろうか! なんて、最大級の賛辞を贈っています。

大谷選手がこの ソーシア監督 のような英語を話すようになると嬉しいのですが...。^ム^)。


猫鉢 (どんぶり)

2018-03-09 22:37:09 | その他
春めいた陽気に誘われ中華街へ買い物にでかけました。久しぶりの中華街がうれしく、いろいろ買っ
てしまいました。まあ、いつも通りというところです。(^^ゞ

日本の食器が並ぶ店で日本の食器を買いました。ここ数年の間に中華街には日本食器を扱う店が増え
ていて、いろいろ買ってます。まあ、昔から好みの食器を身近に置き使うのが楽しいので...。

本日見つけたのはこんなもの。猫鉢 (どんぶり) と名付けました。いかにも日本の猫好きが喜んで買い
 

 

 
そうです。ピンクと淡いブルーの2色を一つづつ買いました。小腹を満たす麺類にいいと思って買っ
たのですが、ブリッジテーブルにナッツ類を出すのにもいいな〜と思ってもいます。エビ煎餅みたい
なものにも...。なにより陽気に笑える絵柄なのがいいです。けっこう丁寧に仕上げられ、安物という
感じはないです。かといって別に高級ってわけでもないけど...。笑)

   ♢

他にも、冷やし中華に使えそうな深皿が欲しく見て回りましたが見つかりませんでした。まあ、これ
はいくつか気に入ったものを持っているので急ぐこともないです。春から初夏くらいに新しいのが欲
しいです。冷やし中華は、客に出すつもりはないものです。秘伝なんてレベルじゃないのですが、い
くつかお気に入りがあります。なんとなく毎年新しいバージョンが生まれてます。それに合わせ新し
い皿を毎年買っています。先にお気に入りの皿が手に入り、それに合わせ新しいバージョンを誕生さ
せることもあります。つまり、遊んでおります。

   ♢

猫鉢 (どんぶり) のニュースでした。(^^ゞ

二つあるもの

2018-02-27 17:33:21 | その他
この前アップした「真鱈に金沢を想う」と同じく、ブログなるものが登場するず〜と以前の大昔にや
っていた「ホームページ」なんて呼び方をしていたウェブページに載せたコラムに面白いものがあっ
たのでここに復刻しておきます。(^^ゞ

インターネットはまだまだ途上の時代、ウェブページに写真を載せると途端に重くなりコラムの表示
どころか頻繁にフリーズを起こす時代、写真はいらない!なんて悲鳴が聞こえた時代でした。それに
インターネットの料金が電話料金に直結なんてひどい時代でした。・・・。

  ♢  ♢  ♢

だいぶ昔に亡くなった友人のヨープさんから仕入れておいたネタです。いま読んでもけっこう面白く
/興味深いシチュエーションに嵌まり込んだ友人ヨープさんのお話しです。ヨープさん、オランダ外
務省に職を得て働き始め、4年ほどした頃エジプト_カイロの大使館へ赴任となったそうです。初め
ての海外赴任地だったそうです。しばらくして、土地の長老から公式のディナーに招かれたそうです。
主賓としての招待です。

   ♢

いわゆる「カスバ」というのが北部アフリカの国々にあります。一種の砦とか城塞の意味ですが、そ
の城壁に囲まれた居住区全体を指しているようです。現代の「カスバ」は居住区というより巨大な市
場 (いちば) と化していると言った方が正しいでしょうね。観光の目玉にもなってます。私もなん度か
行ったことがありますが、なかなか楽しいところです。殊に値段交渉が、つまり値切り倒すのがね。
この国々はイスラム教徒の国です。

カスバには肉屋さんが何軒もあります。ヨープさん、若かりし頃の赴任したてのことで、全てが珍し
く、暇があるとこのカスバへ入り浸っていたそうです。まだ物価のメチャ安の頃で、骨董品や革製品、
絨毯等々いろいろ買い漁ったそうです。で、肉屋さんに気がつくまでは楽しめたそうです。魚屋さん
は問題なし。肉屋さんにラムの枝肉が何頭分もぶら下がっています。客が注文するとそのぶら下がっ
ているところから切り取って売ります。新鮮といえば新鮮なのかもしれません。

でも、そのぶら下がっているものはラム肉に見えないのだそうです。切り取るときにその部位をバー
ンと叩いてから作業に掛かるそうです。その枝肉、真っ黒な固まりに見えるほど蠅がたかっているの
で、その蠅を追ってから切り取り作業にかかります。それでバーンです。何か昔漫画かなにかで見た
ようなシーンですね。それを見てから肉が欲しくなくなっちゃったそうです。ラムだけじゃなく牛肉
も。チキンもです。豚肉はイスラムの国では売られておりません。不浄の動物らしいので、口にして
はいけないんですって…。

この赴任地以降、ヨープさんには肉類は工場生産のパックで出てくるハム・ソーセージがいいとのこ
とです。まあ、ポークのステーキは肉色といい、あまり動物っぽくないし…。それにカスバにはない
ものだから許容出来る、となったそうです。^^。私が行った頃にはだいぶ改善されて、蠅は真っ黒に
なるほどはいませんでした。でも、大差ないかな〜?

   ♢

「公式のディナー」の話に行きましょう。最初に主賓のヨープさんと招待側の主人の前に、美しいレ
ースのドイリーを敷き3枚重ねにしたお皿が運ばれました。お皿にはグニャ〜とした白と黒の混じっ
たモノが乗っています。で、そのご主人のご挨拶です。「主賓である貴殿のために私の牧場の最良の
子羊を厳選し、本日の晩餐の料理と致しました。先ず、主賓のあなたとホストの私で、"子羊の最良
の部位"をご一緒に頂くことにしましょう!乾杯!」と、なったそうです。お皿に乗っているのは子
羊一頭に2つしかないものです。まあ、色々ありますけどね〜、2つあるもの。

ナマの「子羊の目玉」ですって。ラム肉だってもう嫌なのに、どうしましょうね、こんなとき。目玉
ってけっこう大きいんですって! よく知らないけど、外から見えてる眼はほんの一部ですものね〜。
こんな公式の晩餐では、出されたものに手を付けない訳にはいかないだろうし、ホントに困ったそう
です。で、意を決してフォークで摘んで、一気に口に放り込んだそうな。ナイフで切ると水分が出て
しまい余計手にあまると思ったらしいです。眼は開けていても見ないようにして、息もしないように
それを噛まずに飲み込んだそうです。息を吸い込むと臭いで吐きそうな気がしたので…。ご主人はゆ
ったり食べるのを楽しんでいたそうです。

こんなディナーですから、黙して頂く訳にはいきません。皆さんがヨープさんの料理に対するコメン
トを期待していますし、どんな顔をして頂いてくれるかに注目してますしね〜。でも、下手に話をす
ると息をいっぱい吸い込まなければいけません。自分なりに晩餐の最中の会話の話題は用意してある
が、そのマニュアルにたよると長話になる可能性があるのでマズイ、とかいろいろ考えちゃったそう
です。出来るだけ、頷くくらいで済む会話に持って行こうとしたそうです。

で、目玉を食べ終わる (飲み込む) のを見計らって、そのご主人、大変に嬉しそうな顔を見せ「いや、
見上げた方!」と褒めて呉れたそうです。この褒め方に、ヨープさん「エッ?」と、思ったそうです。
ご主人曰く。「いままで何度もヨーロッパの外交官を招待して、これを食べさせようとしたが、皆に
断られた。あなたで、初めて成功した!」そうです。同席した家族や友人達に「この方は信用出来る、
この方は我々の真の友人である!!」とかの賛美の言葉。ヨープさん、そのとき「チェッ、からかわ
れたのか〜!」の印象だけだったそうです。別に腹も立たなかったそうです。でも、これは伝統に則
った古い型の正式な晩餐ではあったそうです。以降、地域の長ともいうべきこの方から、とても可愛
がってもらったそうです。仕事がとてもやりやすくなったとか…。

その後この方から食事に招待される度に、「肉は要らない、野菜と魚が好物です」と説明を加えるこ
とを、決して忘れなかったそうです。他からの招待の時も同様にしたそうです。他の国の外交官から
学んだそうです、これ。

   ♢

日本に赴任してから、ヨープさん、日本にもこの「子羊の目玉」の記憶に繋がるモノがあるのに気が
つきました。魚の姿作り。「活のいい魚の眼が睨んでる!」と、言ってました。で、いつでもシソの
葉っぱで、魚の顔を覆ってから食べ始めることにしたそうです。刺身は大好きでしたから。(^^ゞ

この話を聞いたとき、数え歌か何かの替え歌の一節を思い出しました。「○○○とするときは、ハン
カチ被せて、せにゃならぬ〜」という、いまだったら考えられないようなひどい歌詞の...。

以上、子羊の目玉のお話でした。

ビリー・ジョエル

2018-01-19 10:52:49 | その他
ビリー・ジョエルが大リーグ球団フィリーズと面白い契約を結んだそうです。私、けっこうビリー
ジョエルが好きなんです...。

オリジナルのソースは MLB の公式ページなんですが、下の彼の画像をクリックすると日本の野球
ニュースサイトで詳しいレポートを読めるようにしておきました。よろしかったらどうぞ!



さすが米国!というか、さすが大リーグ!というか、なかなかいいと思います。^ム^)

他の球団も野球好きの大物歌手との契約を狙いそうです。日本はどうでしょうね。微笑)


真鱈に金沢を想う

2018-01-16 18:29:56 | その他
新年も早や1月16日、そろそろ行動を起こさなければいけません。先ずはブログを更新しておき
ましょう。いくらなんでも、新年のご挨拶はやめておきます。悪しからず。。。

  ♢  ♢  ♢

昨日、ちょっと面白いものを見つけました。いえ、偶然ではなく見つけようと、いくつかある古い
バックアップ HDD を覗いていて見つけました。まだブログなるものが出てくる前の ホームページ
なんて呼び方をしていた個人のウェブサイトを運営していた時代のものです。

それをそのまま再現して載せておくことにします。真鱈なんて生鮮魚が出てきますが、私が金沢に
住んでいた若い頃の話ですから、大昔のことです。日本海側の金沢などでは昆布じめなどにし生食
が可能でした。当時の冷蔵技術や輸送技術では、東京の築地などへ送っても日持ちしない鱈は生食
しなかったようです。(^^ゞ

  ♢  ♢  ♢

「真鱈に金沢を想う」

一昨日の土曜日、トニー* の散歩に近くの公園を横切りMospleinという広場までいきました。そこに
週末の青空市がたちます。魚屋もあります。昼時で、おいしいカレイの唐揚が目的でした。トニーに
もグルメの気分をと、鱈の唐揚げ(骨なし)を買ってやりました。月に一度くらいの定期イベントです。
   トニー*: 私の飼っていた ケアンテリア です。

この魚屋で大きな真鱈を見ました。今回は買いませんでしたが、この魚を見ると金沢を思い出します。
真鱈には特別な思い出があります。

大分昔の話ですが、仕事の関係で金沢に3年住みました。金沢には、住む以前もなにかと関わりがあり、
度々出かけておりました。日本海側の地域はオランダなどの北部ヨーロッパと共通した、夏と冬の落差
の大きなところです。オランダでは金沢ほど雪は降りませんが。仕事の出張とは別に、旅行が趣味で、
アチコチへ出かけておりました。訪ね歩いた中で、金沢はもっとも気に入った所でした。この印象は今
でも変わっていません。

冬の気候の悪さが気にはなりましたが、そんな土地に短期間とはいえ、住めるのはなかなか興味深いこ
とです。私の性格から、あっという間に金沢と土地の人々に馴染んでしまいました。その3年間を大い
に楽しみました。仕事も含めてです。

ゴルフが好きで、時々週末に能登半島のゴルフ場へ出かけました。都市近辺ではすでに会員でないと、
週末にゴルフをするのが難しいことになっておりました。この地域ではまだ、会員ではない私でも簡単
にプレーが出来ました。おまけに殆ど予約をする必要がなく、プレーフィーも、それほどの金額になら
なかったのを、記憶しております。

そんな週末の気ままに行ったゴルフ場で、加賀料理の板前さんとご一緒にプレーするチャンスがあり
ました。勿論プレーを始めた当初は彼が調理師であることを知るよしもありませんでしたが。大変にマ
ナーのいい方で、プレーも特別上手いというのではありませんが、堅実な自分によく合ったスウィング
と戦術でプレーをなさる、50代後半の方でした。

ハーフを終わってクラブハウスのレストランへ行きました。4人で回りましたが、全員が初対面でした。
皆さんでご一緒に同じテーブルに付きました。ビールを飲みながら昼食をしました。このクラブハウス
のレストランは土地柄、和食が大変豪華 (盛り付け方が…) ですが、値段はそれほどでもなく、いつも感
心しておりました。いわゆる弁当スタイルの豪華なやつです。私は喜んでそれを注文しました。他の2
人も同じもの、彼はカレーライスでした。このカレーは一度注文をしましたが、感心出来ませんでした。
この時は、なんか食い物の趣味のよくない人だな~、と勝手に考えていました。(笑) もしこれを冗談に
でも言ってたら、あとでひどい恥をかくところだったのですが...。

プレー中には出来なかった、もう少し詳しい自己紹介となりました。そこで、彼が調理師です、と彼の
仕事を明かしてくれました。金沢の繁華街の中心、片町の或るビルの2階に、小さな割烹料理店を開い
ていると、恥ずかしそうにいっていました。店があるので何時もワンラウンドしか出来ないと、残念そ
うに言ってました。奥さんと若い板前見習いの方と3人でやってる店で、殆ど常連で成り立っている田
舎の店です、とおっしゃってました。

この彼の説明、食いものに卑しい私には「悪魔の囁き」です。金沢みたいな美味いものだらけの土地で、
地元の口の肥えた人を集める小さな割烹料理店ですよ~。これは行かねば、とすでに決心していました。
繁華街の中心ですから値段が多少気になりましたが。メモに店の名前と住所を書いてもらい、大切にズ
ボンのポケットにしまいました。カレーライスを注文したのも、直ぐに納得出来ました。私の知り合い
が洋モノのレストランをやっております。彼は外での食事はいつでも和食です。彼と逆ですが意味は同
じですね。

食事の後で残りのハーフを回り、彼は帰っていきました。私たちは更に9ホールを追加して回りました。
その後、風呂に入りました。そこで、一緒に回った方の一人が、先ほどの調理師のことを知っていると
言いました。とても気難しい方とのこと、店もそれを承知の常連だけが来る雰囲気の店。一度入ったこ
とがあるが、馴染めず、直ぐに出て来たとのこと。「ふ~~ん」と私。心の中では、よくある話しで、
美味いものはむしろそんなところに多い、と想像/妄想が広がる一方でした。

翌週末に行きました。午後8時くらい。カウンターとテーブル4つくらい、それと小さな座敷とも呼べ
ない小さな畳の部屋が2つ。こざっぱりしたいい店です。彼はカウンターの中で若い板前見習さんと一
緒に動き回っていて、私には気が付かないようでした。カウンターに空いた席があったので座りました。
座敷のようなテーブル2つに6人、椅子付きテーブルに客はなく、カウンターに4人くらいの客でした。
奥さんがおしぼりを出してくれ、それを使いながら、まずビールを注文しました。11月でした。中旬を
すぎてましたね。金沢の11月の夜は、東京より寒いです。

ビールとつまみが出ました。ゴリの煮物。それと沢庵のキンピラのようなもの。ちょっとこの沢庵料理
の名前を忘れました。古漬けをスライスして、水にさらし塩分を抜き、まず油で焼きそれから煮たもの
です。そう、けっこう手間の掛かってるものです。黄土色のくすんだ色です。典型的な金沢のものです。
ゴリにしても沢庵にしても色はお世辞にもキレイなものではないですね。それが見事に小鉢に盛り付け
られてました。

ド派でなモノではありませんが、いわゆる九谷風の小鉢が使われてます。古九谷風ではありません。当時、
九谷焼きはあまり好きではありませんでした。いまでも自分が使うものとしては食指は動きません。でも、
その土地の食べ物と盛り付け次第で、眼を見張るような効果が出るのが、それぞれの土地の焼き物なんで
すよね~。これは恐いくらいの真実です。こればかりは、その土地へ行かないと分らない。食い物へいき
ましょう。

小鉢に箸をつけます。まずゴリ。うまい。既成の物じゃない。次は沢庵。煮てあるのに歯ごたえはシャキ
シャキ。これもうまい。おかわりが欲しいくらい。でもじっと我慢。ビールを飲みながらチビチビと大事
に平らげました。和紙に手書きのお品書きが2か所にあります。一つはカウンターの客用です。それを見
ながら、ご主人にご挨拶。先日はどうも。怪訝そうな顔が、笑顔に変わるのを見て、来ましたよ、と私。
嬉しそうなお顔。そのお顔は、私が本当に来るとは思ってなかったことを、伝えてました。別に約束をし
た訳ではありませんが、私の方の考えでは、こない訳がないんですよね。食い物にこれ以上張れない、卑
しい意地を張ってる男ですから。

で、このゴリはと言ったら、見習いの板前さんが作ったと顎で指し、今回はうまくやってくれた、と嬉し
そうな声。参るんですよね、こういうの。沢庵は女房、とつけ加えた。厳しいと思いますよ、修行。半端
なことは一つもないから。少しだけゴリ談義をしてくれました。犀川で穫れたホンマもののゴリのことを。

他のカウンターの客も話に加わり、なごやかですが、すこし棘がある。常連です。金沢弁丸出しの土地の
方達。私の言葉は東京山の手。これはホント。麻布生まれです。これを言うと誰も信用しません。下町か
ら出て来たと思っていた友人が殆どですから。私の柄の悪い方の言葉遣いだけを聞いている人には。使い
分けてます、あっはは。

常連の、一番正直そうだが一番偉そうにしている客に、本日のお奨めを聞きました。これ秘訣なんです。
ご主人にはこんなケースでは聞かないこと。ご主人に聞くと、私の嗜好を考えてから返事をしようとしま
すが、まだ私を知りません。客なら自分の直感と主観で、返事が出来ます。鱈の昆布〆。今日のは特別う
まいっちゃ、と金沢弁でのご説明。じゃ、それいっちゃう、と東京下町風に私。いきなり、主題の「真鱈」
です。カウンターの中を覗いていたら、冷蔵庫からバットに入った大きめの切り身を出しました。

ご主人がやってくれてます。カウンターに座るとこんな内側が見えるので楽しいです。白い筈の鱈の身が
ホンノリと飴色になってます。食欲をそそる姿ではありません。でも、けっこう輝いてます。それをまな
板の上に乗せ、流れるような動作で見事な薄切りにしてくれました。5枚のスライスです。それを九谷風
の中鉢に盛り付けてくれました。付いて来たタレにアサツキが入ってます。本ワサビを溶かし、そっと昆
布で〆た鱈のスライスを浸し、口へ。

これはもう極楽ですっちゃ。殆ど味がない。説明できる味がない。でも、身震いしてしまうほど美味しい。
鱈があれほど上品な味を提供出来る魚とは知りませんでした。極上の昆布のエッセンスを加味していると
はいえ、恐いくらいデリケートで、大変な変身です。こんな食い方知りませんよ、私はただの東京出身者で
す。で、聞きました。これは金沢独特のものですかと。いんや、日本海側なら何処にでもあるっちゃ、との
こと。つけダレも大事です。カボスとかのポン酢を使うこともあるが、ゆずとレモンがいいと、ご主人が説
明を加えてくれました。もう私の心はメロメロ、千々に乱れて過去に食った美味いものを思い出しながら、
何かに共通点を探そうとしましたが思い当たりません。食文化の偉大さを思い知らされました。

穫れる地元じゃなければ、こんな食い方は出てこないのですね。いえ、正しくは加賀の食の歴史背景を一番
にあげなければいけませんでしょうね。漁獲出来ても、それがなければ、ここまでの洗練度は得られません
から。鱈みたいな鮮度がすぐ落ちる魚を東京で食べるには、いままで食べて来た方法でいいみたいです。苦)

こんな風に書いておりますが、この話題はやばい。次から次へと色々な思いがよみがえります。延々と終わ
りそうもない話題です。この店にまつわることが金沢で最良の思い出ですから。私は日本中で、金沢が一番
好きです。これは、この店とここに集っていた常連客故です。いまでもその常連客数人と年賀状の交換があ
りますが、6年程前にあの鱈の昆布〆を勧めてくれた方が亡くなりました。ご主人は私が金沢を去った6年
後に亡くなったと奥さんからご通知を頂きました。

その最初の出会いの時、ご主人は60歳近かったと思います。がっしりした身体の、背もこの年代の方とし
ては170センチくらいありましたから、大きい方ですね。でも、健康が優れているようには見えませんで
した。皮膚に艶をまったく持たない方でした。たぶん、肝臓とかどこか内臓器官に、疾患のある方だろうと
想像しておりました。あとで聞きましたが、仕事からくる精神の緊張感に耐えられなく、酒に溺れることが
度々だったそうです。なんでも高名な料亭のチーフ板前の地位を酒が為に失ったとの噂をききました。(時効
と思いますので書いてしまいますが)。私が彼を知った時も、何度目かの治療の時期だったらしいです。ゴル
フもその治療の一環にしてたようです。

鱈の昆布〆のあとに「鱈の白子の大根おろし添え」とか、太刀魚や岩礁地帯の根ざかなの塩焼きとか、茄子
の乗った「暖かいそうめん」とか、金沢の味を満喫しました。あ、途中から日本酒に変えました。さしみ風
で食べたものは、その夜は鱈だけでした。ご主人もゴルフ場で会った時とは別人みたいによく喋り、とても
楽しそうでした。気が付きましたがお酒は一滴も取りませんでしたね。ゴルフの時だけ少しビールを飲むそ
うです。

その後、度々その店を訪れるようになりました。プロの調理人がこれほど鋭く神経を使って調理をしている
のを知ったのは、このご主人を通じてです。調理中に気を緩める一瞬さえないような、持続力を見せつけら
れました。それを見るのが好きだったので、いつもカウンターに座りました。カウンターは常連の席です。
後で聞きましたが、私が最初に入った時いきなりカウンターに座ったので驚いたそうです。というよりみな
ムカ~としたようです。

ご主人も一見の客がカウンターにいきなり座ったので、気にはなったそうですが、私とは気が付かなかった
そうです。奥さんも心配したそうです、常連客に意地悪されるんじゃないかと...。そうしたら、いきなり常
連客のボスに、本日のお奨めを聞いているのには呆れたそうです。あの、ゴルフ場での方、常連客に意地悪
されたみたいですね。東京なんかでは見ませんが、地方では時々見られますね、新来者や外来者にものすご
い意識的な疎外感を与えたりするの。慣れないとこれは辛いですよ。実は外国でもいっぱいあります。私は
賢いから、それを逆手に取る方法を知っているのです。あはは。

その常連の客が私のところへ時々電話をくれるようになりました。釣りに行って来た。スズキの70センチ
が釣れた。親父さんのところへ届けた。明日常連には無料でサービス!とかの情報です。山菜の時期にも同
じことがありました。山菜があんなに美味しいものと知ったのもこの店です。みな常連の持ち込みサービス
でした。松茸まで。常連の一人が能登半島の奥に松茸山を持っています。松茸の採取に契約業者を山に入れ
るそうです。その前日に、小1時間ほどその山を歩いて採って来るのだそうです。

一度だけその松茸の山を業者が入る前日に短時間ですが一緒に歩かせてもらいました。私は見るだけで手は
出しませんでした。翌日入る業者に見えるような酷い痕跡を残しそうでしたから。大きなカゴにいっぱい採
れました。庭でバーベキュー風に松茸を焼いてくれたり、揚げ物を作ってくれました。台所からは土瓶蒸し
なんかも出してくれました。私を含め5人くらいの客がいたのですが、大きな籠いっぱいの松茸を平らげる
ことは出来ませんでした。

こんな贅沢は2度と経験できそうもないからと、最後には喉を通すのが難しくなるほどの食いぶりでした。
案の定なのですが、どんなに美味いものでもやりすぎはいけませんね。翌日トイレへ行くと、尿から松茸
の匂いがして、うんざりさせられました。その後、何年間かは松茸が大嫌いでした。へへ。

この小さな加賀料理の店を通して、地元の人でも味わえないような、贅沢をさせて頂きました。金沢が好き
なのは、この食い物だけが理由ではないですよ! 半分以上はそうですがね。笑)

さて、オランダの真冬には、素晴らしい真鱈が店頭に出ます。身が本当に透き通るようなキレイで新鮮なも
のです。それを見つけた時は、あの「真鱈の昆布〆」を作ります。金沢のあの店のご主人直伝です。東京で
も出来なかったことがオランダで出来ました。

   ♢

以上です。画像はなく文字だけのものです。少々長いのでちょっと気が引けます。

  ♢  ♢  ♢

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こいつ !!

2017-11-13 13:35:00 | その他
ランチにツナ缶と豊富に在庫のある野菜でリッチなサラダを作った。スイート
オニオンと呼ばれる日本の新玉葱に当たるものが南半球から届き始めたところ
で、ツナ缶とは絶好のコンビネーション。ビールと一緒にいただきました。

別にブログ記事にするつもりもありませんでしたから写真は撮ってません。笑)

ランチを終え、暖かなインディアンサマーと言えるほど暖かな陽の当たる裏庭
に出て、夏から咲き続けている花たちを眺めながら、花殻の掃除をしていたら、
隣人ジョンの猫ミープがやってきました。暖かなガーデンテーブルに飛び乗り
座り込んで私のしていることを眺めてます。

いいときに来た!と、ツナ缶の残りを油を切ってやりました。嬉しそうに缶の
 

 
ところへ飛んできて、先ずは匂いを嗅いでます。何やら不信感を抱いたようで、
口にしません。何度も何度も匂いをチェックしてます。ツナを口にすることな
く缶を離れ、ガーデンテーブルの上に戻って来てしまいました。え?!  何が気に
入らないのだろうと、今度は私が戸惑ってしまいました。

そだ、本日のツナ缶はいつものヤツじゃなく、ちょっと高級なツナ缶でした。
いつものヒマワリ油づけじゃなく、オリーブ油づけでした。私は普段のヤツ
よりいい香りがし、美味しいと思ったのですがミープには、オリーブ油づけ
が気に入らなかったようでした。

テーブルへ行き、いつものツナ缶よりだいぶ値の張る高級食材なんだぞ!と、
 

 

 
説明してやりました。そんなの知らん! 私の好みじゃない!と、猫独特のい
つもの対応です。

このやり取りの最中に写真を撮ってやれ!と、カメラを大至急で持ち出しての
やり取りでした。無事、ブログ記事用の写真が撮れました。(^^ゞ

おおきに!と、客用に冷蔵庫に在庫してある少し甘〜いホイップクリームを絞
りだし小皿に盛ってやりました。今度は嬉しそうにのんびりと舐めてました。
平和です。笑)

  ♢

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中央駅

2017-11-08 17:51:52 | その他
センターに用事があり出かけました。用事は割と簡単に済ませることができるので、中央駅の近くのカフェで
ランチを楽しむプランを立て出かけたのでした。あいにくの曇天でしたが念のためとカメラをリュックの中に
忍ばせておきました。(^^ゞ

スナック風の軽い食い物を何点かつまみにとり、ビールで腹に流し込みながらランチとしました。寒くなって
くると昼間のビールの楽しみがイマイチだなぁなんて考えてしまいました。カフェからは中央駅が見えます。
センターから中央駅裏の水路の下の水底トンネルを走り私の住む地域へ抜ける地下鉄の工事が進み、来年春に
は新しいラインとしてオープンとなる見込みです。

工事の機材の撤去やら、クリーニングやらで中央駅前がやっと見られるようになりました。中央駅舎の再生工
事から始まり、かれこれ20年くらいの年月をかけてこの地域の再生をやってきました。その間、旧市街地区
が世界遺産に登録されたり色々ありました。

ここ10年ほど、駅舎の全景を撮りたいと思っていましたが、地下鉄の工事に伴う機材や機器が溢れかえって
いましたから、駅舎全景の写真撮影なんてとても無理でした。この前、駅前から出る路面電車に乗ろうと歩き
まわったとき、駅舎の全景を撮ることが可能になっているのに気づきました。

カフェでのランチを済ませ駅前の運河の対岸から撮りました。35mmなんていう単焦点の標準レンズ1本し
か持っていませんから3枚で全景です。広角レンズも好きでよく使うのですが、もっと広々した自然の中でし
か使う気になれません。笑)単焦点の標準レンズを遠景撮影に使うと歪みを抑えることができるので、好んで
使っています。

ネットなどで紹介されている中央駅の画像は、リノベーション前の古いものや地下鉄工事中のものばかりです
から、今回の写真はとても新鮮でキレイです。えへへ。

では、駅舎の左部から中央部、右部の写真 (3枚) をご覧ください。20年ほどかけてリノベートした駅舎外部
 

 

 

 
のクリーニングをまた始めています。地下鉄の工事などで出た埃でだいぶ汚れてしまったようです。来年春の
地下鉄ニューラインのオープンの頃には美しい全容を見せてくれるはずです。最後の写真の手前には地下鉄工
事で壊された運河の岸壁を再生させるための煉瓦などの材料が運び込まれたところですね。ここも来春には美
しい姿に生まれ変わっているはずです。

  ♢

これは中央駅側から撮った聖ニコラス教会です。聖ニコラスってサンタクロースのことですね。クリスマスも
 

 
近づいてきましたから...。(^^ゞ

  ♢

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