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熟年オジサンの映画・観劇・読書の感想です。タイトルは『イヴの総て』のミュージカル化『アプローズ』の中の挿入歌です。

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時をかける少女

2006-12-31 | 映画
原作のヒロイン・芳山和子が時を経て還って来た。国立博物館で絵画の修復にたずさわる30代後半の魅力的な女性になって…。
でも、今回はヒロインの座を、17歳の姪・真琴に譲り、真琴の良き助言者「魔女おばさん」としての登場である。
2代目として慌しく時を駆ける新ヒロインの真琴は、快活でいかにも現代の女子高生そのまま。オープニングの夢の場面からテンポも快調で、ワクワク感は途切れることなく、最後まで持続する。

このアニメ版の成功要因はいくつもあるが、大別すると3つある。
先ず第1に、真琴の明るくて屈託のないキャラクターが非常に好ましいこと。
格別成績が良いわけではなく、タイムリープの能力を試験で悪用したり、ボーイフレンドからの告白に向き合えず、それを無かったことにしてしまったりする、ごく普通の女子高生が等身大で描かれていて、身近に感じられること。真琴の2度の号泣にも素直に貰い泣き。
第2に、真琴の同級生男子2人との距離感が抜群の感覚で気持が良いこと。
医学部志望の秀才でモテモテの功介、転校生でキャッチボール仲間の千昭との交流の中での会話も生き生きとしている。
学園モノとしての必須アイテムである、恋への憧れと戸惑い、そして別離の切ない気持もしっかりおさえた立派な青春映画となっている。
第3に、背景画をはじめキャラクターデザインは平面的だが、今風の手足が細くて長いメイン・キャラクターたちは恰好良いし、ピアノのソロを主に使用した音楽もセンスがよい。

お子さま向けのジュヴナイルというよりも、大人でも十分に夢中になれるSFアニメ映画だと言える。

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6 コメント

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キャラ (もじゃ)
2006-07-21 00:24:08
こんにちは。TBありがとうございます。

主演3人のキャラクターは魅力的でしたね。

タイムリープというSF的要素に頼らず、きちんと青春ストーリーとしても十分楽しめたのは良かったです。

かなり小規模の公開はかなり残念です。
TB&コメント、ありがとうございます! (butler)
2006-07-21 11:30:49
もじゃさん、はじめまして!



大林監督のイメージから完全に脱却したオリジナルでありながら、筒井康隆へのリスペクトははっきりと感じられますね。

これから公開される、『ゲド戦記』の騒ぎの中に埋没しないことを祈るばかりです。





こんばんは (ノラネコ)
2006-07-25 01:30:30
素晴しい仕上がりでした。

一般性も十分あるし、単館扱いなのはちょっと勿体無いですね。

最近のリメイク物(これは続編かもしれませんが)ではベストでした。
TB&コメントに感謝! (butler)
2006-07-25 11:22:51
>ノラネコさん、



『ハウル』での宮崎監督と確執、知りませんでした。

来週の『ゲド戦記』公開で、陰が薄くならないことを祈るばかりです。

TBどうもでした~♪ (はっち)
2006-08-01 21:02:56
真琴が実に活き活きと描かれてましたね~♪

実に魅力的でした!
活き活きヒロイン (butler)
2006-08-01 23:25:36
>はっちさん、



TB&コメント、ありがとうございます!

実に爽やかな印象の、後味の良い映画でしたね。

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