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熟年オジサンの映画・観劇・読書の感想です。タイトルは『イヴの総て』のミュージカル化『アプローズ』の中の挿入歌です。

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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007-08-11 | 映画
前作の「炎のゴブレット」でも、少年時代への決別の予兆はあったが、今回は今までの雰囲気とガラリと変わって、すっかり大人のムードの映画になっている。
のどかな魔法学校対抗試合もないし、晴れた青空の昼間のシーンも殆ど無い。毎夜悪夢に怯えるハリーの内面の苦悩そのままに、陰鬱なムードに満たされた暗いシーンが続く。
これは、『スター・ウォーズ』シリーズや『スパーダーマン』シリーズでもあった、ダークサイドからの誘惑と闘う、子供から大人への過渡期である思春期の特色なのだろうが、こう続くと又かという気にもなってしまう。
ダンブルドア校長とハリーとの関係は、『スター・ウォーズ』のオビ・ワン・ケノービとスカイウォーカーとの師弟関係そのままだ。

今回も英国を代表する演技派俳優がわんさか出ていて、英国映画ファンには嬉しい。
マイケル・ガンボン(=ダンブルドア校長)、マギー・スミス(=マクゴガナル先生)、アラン・リックマン(=スネイプ)、ヘレナ・ボナム=カーター(=死喰人・ベラトリックス)、レイフ・ファインズ(闇の帝王・ヴォルデモート)、エマ・トンプソン(=シビル先生)などの主役級が目白押しだ。特殊メイクのレイフ・ファインズや、エマ・トンプソンの扮装ぶりは、言われても誰だか分からないくらいだ。

更に今回の目玉は、平凡な主婦が善意で違法な堕胎を請け負う『ヴェラ・ドレイク』の見事な演技であっと言わせたイメルダ・スタウントンが、魔法省からホグワーツに送り込まれた実に嫌味な女教師に扮し、強引な校内大粛清を敢行する。
彼女に対抗するために組織されたのが、ハリーをリーダーとした秘密の軍団である。

ひとつシックリ来なかったのは、ハリーの中国系少女に対する淡い恋心だ。キスシーンまで登場して「ハリーポッター初恋編」の趣きだが、この娘、如何せん親友のハーマイオニーに比べ、あまり可愛くない。
次の6巻「謎のプリンス」では6年生で16歳になるハリー。ラドクリフ君が10代の内に、既に完結した最終巻(7巻)「死の秘宝」も、まとめて撮ってしまったほうが善い思うのだが・・・。

CG処理の映像も、今更驚かなくなってしまったが、大倉庫に納まった膨大な予言のガラス球が崩壊してゆくシーンは、ビジュアル面よりは「予言の崩壊」というイマジネーションの方が魅力的であった。なんでもありのCGでも、想像力を喚起させなければ価値は無いということだろうか。これは何もCGに限ったことではなく、実写でも言えることだが。

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